風は、タエコと観た映画を想い起こさせる。 真夜中。宮益レンタルあたりから仁丹ビルを背にして城南電気を抜ける。郵便局を過ぎボクシングジムのあたりを風は私たちを…
Virgin Atlanticの機内誌『CARLOS』を初めて手にしてどれだけの月日が過ぎただろう。 Upper Class限定の薄い冊子はラフな更紙に2色で刷られていた。 その後神保町の古…
和田誠さんがなくなられてすこし時間が過ぎた。 サラリーマンだった頃、何度も仕事場にお邪魔した。いつだか本のカバーにISBNコードの表記が必要になって、数多い既刊本の…
これまで作った本のなかで、もっとも納得のいく、お気に入りの作品はどれかと尋ねられることがある。 どれも納得などいかないし、お気に入りでもないから、いつまでも同…
この本と同じ絵を使い、なおかつ似たデザインの別の本が出てしまったという内容の謝りの手紙と本が出版社から届いた。 装丁した本を自分の作品と思っていないので、腹立た…
去年の夏あたりにめずらしく食べ物、弁当の本のの撮影を関係者たちと数日くりかえしていたことを忘れていた。仕事の途中で連絡が来なくなることに驚きはない。誰かが、何か…