練習の科学⑥難易度が高いスキルの練習方法
練習の科学シリーズの6回目です。
今回は僕が「難易度が高いスキル」を覚えるときに使う練習テクニックを紹介します。
難易度が高いスキルっていうのは,例えばちょっとした「技」ですね。
シフト(アルファ)とか,ゲッダン(スプリット)から起き上がるとか,ダンスというよりは見た目が派手な技系の動き。
最近だと僕は「ダブルターン」を練習しました。
ブレイキンなんか技だらけだったりするので,B-BOYの人たちは技を練習する抵抗が少なそうですが,他のジャンルをやっているダンサーは技を習得するために時間をかけることができる人が少ない印象です。
まあ技を習得するのはストレスかかりますからね。
そんなストレスがかかる練習を,できるだけストレスがかからないように習得するためにはどうすればいいのでしょうか?
Greasing the Groove(GtG)
ということで僕が使っているテクニックを紹介します。
僕が勝手に考えたテクニックではないですよ。
一応,筋トレの世界で使われているテクニックのようですが「Greasing the Groove」というテクニックです(以下,GtG)。
Greasing the Groove は直訳すると,「溝にグリースを塗る」という意味で,ぎこちない動きをスムーズにするためのテクニックと言えるでしょう。
GtGのオリジナルのやり方は以下のとおり(腕立て伏せを例にします)。
自分ができる回数の半分の回数を設定する。ここでは10回できると仮定し,5回に設定する。
タイマーをセットし(例えば1時間おき),タイマーがなった腕立て伏せを5回だけ行う。
1日のうちで数回行う。
ようするに,1回あたりのトレーニングを簡単にし,そのぶんトレーニングの頻度を上げようという話。
筋トレはボリュームなので,これでも理論的には筋肉に負荷がかかり,効果はあるわけです。
GtGのメリット
GtGのメリットとしては以下のとおり。
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