何かしらはじまりそうな節目
熱いうちに打てではないが
思いきって始めてみた
何事も初めてと言うのは気持ち良い
新しい茶筅をおろす清々しさに似ている
そんな事を思いながら つぐ欠け炭
田舎炭はパチパチするし
すぐいこって すぐから消しになる…でも
それを焼いた爺ぃの顔が見える安心感は
何者にも替え難い
初めて焼いた炭の方が
良い出来だったと正直な弁
結局 人に良く見せようと思わない所が
良いのだろう
席に飾るような炭もあれば
藁家の囲炉裏炭も 炭は炭
燃えて無くなるものに どう寄り添うかは
その人の生き方に通じる
正月初釜では 一席ごと
新しい茶筅が おろされる
茶筅も摩りきれれば 懐石椀の
露打ちになり のち供養される
終わりがあるから初めてが生きる
折に触れ そんな渾沌を
心に置くのも悪くはない
八朔に 少し立ち止まって考える
この歳になって
初めて出会う刺激があるのも
いいものだと思う
書くことを すすめてくれた友に
感謝している
夕暮れに一服
啜りて
2024、8月1日
Instagram
@otoko.yuku.michi から来ました
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