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私はずっと自分じゃない人間になりたかった

こんばんは。おかゆです。
多趣味な自己理解はかせです。

今晩は、メインの趣味であるライブに行ってまいりました。
とても優しい気持ちになり、また自己理解が深まったので日記として綴ります。

バンド名は
mol-74
(モルカル マイナス ナナジュウヨン)

きおくのすみか
というニューアルバムのリリースツアー、東京でのファイナル公演でした。

愛称、モルカルなので、モルカルと記載しますね。



過去一素晴らしいその理由

モルカルは、四季を感じ、どこか儚げで、優しく愛しい気持ちが湧いてくる。そんな楽曲を奏でる4ピースバンドです。from京都。

彼らのライブに参加したのは、対バン含めて今回で9回目。

今回は、過去一、素晴らしいライブだと思いました。

その理由は?

【圧倒的ホーム感】

だと、個人的に思いました。

モルカルのライブではVo.武市さんをメインとしてMCを届けてくれます。

彼は過去に
「喋りすぎてスタッフさんに怒られる」
「想像の5倍喋ると言われた」
と語られていたので、天性のお話上手なのだと思います。

そのまとう空気感が、とても温かい。
今回はいつも以上に、会場全体を包容し、仲間であり、家族のような安心感がありました。

メンバーへの話題振りも、少しいじりながらも見守る懐の深さと広さを感じます。息子を見守るお父さんのようだよ···

演奏中も、いつもより積極的。

モルカルの楽曲はしっとり、落ち着いた曲が多いので、クラップやコールアンドレスポンスは全体として少なめだったのですが

今回のアルバムは、夏の曲たち。
もう、ノリノリなのです。暑さの中の高揚感が詰まっている。
それを、一緒に、みんなで楽しませてくれました。

ライブにより曲が進化する、完成する、というのは、こういうことかな?と実感しました。

そして、皆で歌おう、というやさしさ。

「ここ歌える!?」
と、一声かけてタイミングを教えてくれる。
一緒に歌ってくれる、導くような存在感でした。

武市さん、優しさとお茶めさとたくましさ、すごすぎるよ···

すみかを行き交う自由さ

今回のライブは舞台セットが少しいつもと違う様子。

ボーカル以外の、ギター、ドラム、ベースの足元になんかでっかい四角形の台がある。その上に楽器があり人も乗れる。(伝われ)

要はボーカルだけはステージの高さで、他のメンバーは少し小高いところにいるのです。

これ、なんだろ?と不思議な気持ちで見ていました。

MCの中で武市さんが、こちらを解説。

今回のアルバムタイトルは
「きおくのすみか」。

その、すみか にちなんで、棲み分けていることを表現しているとのこと。

そして、ボーカル武市さんは平たいところ。笑

彼は管理会社の人と任命されたようです。

ベースたかっちゃん「悪くないですね」
という台詞が面白い。

棲み分けてるんだけどね。

演奏中に、ギターのとぅんさんがすみかを飛び出してステージ前にグイグイっと出てきてくれる。
たまにボーカル武市さんの背後で鍵盤をひく仕草を真似たり絡んでいる。

笑顔あふれる可愛さ、おちゃめ。
とぅんさんは感情が伝わってきてとても素敵だなぁ。

そしてすみかにもどる。笑

ボーカル武市さんもベースたかっちゃん、ドラム坂東さんのすみかにお邪魔してる。
その、自由な行き来が素敵だと思いました。
 
棲み分けてるんだけど、どこにでも行けるね。というのが伝わってくるようで、なんだかほっこりしたなぁ。


嫌なことは忘れてもいい

きおくのすみか、のアルバム楽曲は
「忘れたくない」
「今この瞬間を楽しむ」
といった、記憶に刻もう、というニュアンスの曲があります。

一方で、武市さんご自身がMCの中で

「嫌な記憶は忘れてもいい。僕自身、忘れたい嫌な記憶がある」

そう語ってくれました。
ちょっと、ライブが楽しすぎて記憶飛んじゃったんですが···

ニュアンスとしては
「辛いことを経て受け取ったことがある。それを大切にしよう」
という感じだったと思います。

まさに、ライブ開始後の数曲でそのことを考えていたので、ここに繋がるんだ、という想いでした。

私も、過去にたくさん失敗しました。

あの時あんな行動をしなければ。
あんなことを言わなければ。
もっと自分がしっかりしていたら。

そんな過去をずっと責めて前に進めないのが、人生の中で何度もあって。
ちょうど今年の春頃にも大きな波がありました。

今は、穏やかに、それを経て私はここにある。好きな自分であれる、と思えるようになりました。

だから、起きたこと自体は辛くて、忘れてしまいたい。忘れても良くて。

それが起きたことによって自分に影響したこと、その意味、というのは、ずっと潜在意識に残るし、本質をとっておくのは大事だな、と実感するのでした。

私は自分じゃない人間になりたかった

モルカルのライブテーマとは、少し離れますが、ライブ中の着想を少し書き留めます。

私はライブ中にたくさんアイディアが湧いたり、考えが整理される、という思考の癖があります。
たぶん、メタ認知タイム?

今回は、否定してきたものを受け入れる時間になりました。

私はずっと、自分を否定してきました。


自分の気持ちを表現するのが苦手で人と話すのも怖い、そんな自分は駄目なやつだ。

繊細ですぐに傷つく、そんな自分を変えたい。

明るくてお話上手で動揺しない人間になりたい。

自分じゃなくなりたい。

ずっと、否定して、別人になりたかったのです。

モルカルのライブ中になぜかふっと、

「あぁ。私はずっと変わりたい、自分以外になりたいと思っていたけれど。自分であることを受け入れたから、楽になったんだな」

と腑に落ちたのでした。
そのとき、涙がこぼれました。

人と違うことがおかしい、理解されない、と絶望して生きていたのですが、人に恵まれ、たくさんの出会いと別れを経て、今悟りを開いたような感覚で過ごしています。

音楽で人生を、思い返す。

モルカルがある時代に生まれてこれて、よかった。


これからも、ただ、自分でありたい。

そう願うし、周りの人にもそうあってほしいなと思います。

生まれた苦しみは、喜びになりますよ。


そんなこんなで、今日も、人生という日の中で素晴らしい記憶になりました。

モルカル、一緒にライブに行ってくれた友人ちゃん。いつもありがとう。

私も還すよ。

それでは、またお会いしましょう。
今日も、お疲れ様でした。



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