句集 『呼鈴のあと』(佐藤久氏)を読む。
句集 『呼鈴のあと』(佐藤久氏)を読みました。
本の構成
序文→本編の俳句→跋文
の順になっています。
新緑のような緑色の装丁が、
収録されている俳句の内容と合っていると思います。
五句選
装丁だけではなく、
帯の一句にも惹かれて購入しました。
レトロ感と未来への明るい期待感が、
季語のソーダ水に詰まっています。
俳句らしい省略の一句です。
港のキリンですので、
キリンのような形のガントリークレーンのことだと詠みました。
喩が省略されていても無理なく伝わるという、言葉の選択の工夫があります。
日常にある不意の面白みを感じます。
喩にしても実景にしても、
五円玉がどうして砂場にあったのかも気になります。
葱も人も光の中にいるという、
「ひかりの路」という明るい景に惹かれます。
夏→貝殻→飛行船という連想ゲームのような流れが楽しい一句です。
買える場所
現代俳句協会のXのポストより。
現代俳句協会のネットショップ
妻恋坂書房
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