歌集『Midnight Sun』(佐藤涼子氏)を読む。
歌集『Midnight Sun』(佐藤涼子氏)を拝読しました。
概要
生活、震災詠、相聞などのテーマで、
工夫のある短歌が多々収録されている印象です。
五首選
※紹介する短歌の選もかなり悩みました。
バスの動きと雨雲の動きが連動しているようで、面白いと思います。
「嘘」がひとつまみのスパイスのように効いている一首です。
景が良くて爽やかなだけではなく、結句に含みや内容の奥行きを感じます。
本が物である点を「御守りとして持つ」事と結びつけた、発見と工夫が巧いと思います。
バスに乗っている時に、サラブレッドに乗りませんかの宣伝アナウンスが流れる。
日常のふとした出来事を見逃さない姿勢と、内容の構造を面白く感じました。
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