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女の好みと友情、いい恋愛と脳の健康、美人CAのいる機内、ハグの魔法、ほか最新恋愛データ10選|2024年7月編

今回はテーマ回ではなく「男女にまつわる最新研究」をダダーッとまとめてみます。気になるとこだけでも覗いていっていただければ嬉しいです。

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もちろんAIはなんでも知っているけれど、それと同時に大多数の人がニッチな情報に興味を持っていないことも知っている。だからAIはあえてニッチ情報を提供しない。本ニュースレターは検索エンジン、AIからは辿り着けない「ニッチ」を毎週あなたにお届けする。
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「分かってくれてる」で絆強化

「この人は私のことを本当に分かってくれているわー」と感じた経験はあるでしょうか?そんな経験が、実はあなたの自己概念(自分自身についての認識)を大きく変えているかもよ?みたいな研究が出ておりました。親密な関係性の中でで「理解されている」と感じることが、その関係をあなたのアイデンティティの中心に据える効果があるんだとか。ちょっと難しそうですが、紐解いてみましょう。

研究の背景

こちらはサブリナ・タイ先生とエミリー・オージェ先生が主導した研究で、「他人から理解されている」という感覚が、私たちの自己概念にどう影響するか?を調べてます。特に注目したのは、ある関係が自分のアイデンティティにとって重要だと感じる度合い。研究者たちはこれを「関係性同一視」と呼んでます。

どんな研究だったの?

研究チームは4つの実験を行ってます。ざっくり言うと:

  1. 「理解されている」vs「大切にされている」のシナリオ比較

  2. 8ヶ月間の実際のカップルの追跡調査

  3. 「理解された経験」を思い出す実験

  4. 理解されるシチュエーションの想像実験

それぞれ違うアプローチですが、全て「理解される」ことの影響を調べるためのものっすね。

驚きの結果

結果は一貫していて、「他人から理解されている」と感じることが、その関係を自分のアイデンティティの重要な部分だと認識することにつながっていることが分かったんだそうな。例えばこんな感じです:

  • 単に「大切にされている」よりも「理解されている」方が、関係性をより重要だと感じさせていた

  • 8ヶ月の間に、「理解されている」と感じる度合いが高いほど、その関係がアイデンティティの中心になっていった

  • 「理解された経験」を簡単に思い出せる人ほど、その関係を自分のアイデンティティの重要な部分だと感じていた

これって何を意味するの?

この結果を受けて研究チームは、「理解されている」という感覚が、人生に意味を見出す助けになるんじゃない?と考えてます。つまり、「この人は私のことを分かってくれている」と感じると、「私の人生には意味がある」という感覚につながる。そして、そんな感覚を与えてくれる関係を、自分のアイデンティティの重要な部分として取り込んでいくんだ、と。なるほどねー。

日常生活にどう活かす?

この研究結果を踏まえると、大切な人との関係をより深めたいなら、「相手を理解しよう」って努力の大切さがうかがい知れますな。具体的にどんなことができるか考えてみると、

  1. 相手の話をじっくり聞く:ただ聞くだけでなく、相手の気持ちや考えを理解しようと努める

  2. 理解したことを言葉で伝える:「こういうことね」と、相手の気持ちを言葉にして返してみる

  3. 共感を示す:相手の感情に寄り添い、「そう感じるのは当然だね」と伝えてみる

といった感じでしょうか。以前にもどこかでお伝えしたことがあるかと思いますが、コロンビア大学かどっかのPEARLS(Partnership, Empathy, Acknowledgement, Respect, Legitimization, and Support)が使えそうな気がしましたね。

あとは逆に、自分が理解されていないと感じたら、それを相手に伝えることも大切かもしれないっすね。


友達の好みと恋人の好み

「好きなもの/嫌いなものは同じ方がいい」なんて言いますな。ただ、異性のタイプについてはどうでしょう?最近の研究によると、男性は自分と異なるタイプの女性が好きな男性を友達として好む傾向があるそうです。最初はえ?なんでそんな研究をしたの?とか思いましたが結構面白い内容になってました。

研究の背景

ご存じの通り友情っての人類の歴史と同様かなり古いもの。昔は狩りをするときの協力者だったり、敵から身を守る仲間だったり。今でこそ「一緒に遊ぶ人」くらいの軽いイメージかもしれませんが、実は超重要な関係なんですな。

これまでの研究でも、友達同士は教育レベルや年齢、知性、外見の魅力が似ている傾向があることがわかっていたものの、「好みの異性のタイプ」まで似ているのか?これは謎だったんだそうな。

どんな研究だったの?

南カリフォルニアの大学生38人(男性20人、女性18人)を対象に実験を行ってます。まず、理想の異性の特徴をリストアップしてもらい、次に有名人と一般人の写真を見て、魅力度をランク付けしてもらってます。

そして、「スピード・フレンディング」(友達版スピードデーティング)のセッションを行ったんだそう。3分間ずつ他の参加者と会話をして、その後、お互いの友情度を評価する、って流れですね。

驚きの結果

その結果どんなことが分かったかといえば、

  1. 男性は、自分とは異なるタイプの女性が好きな男性を、友達として魅力的だと感じる傾向があった

  2. 女性の場合は、このような傾向は見られなかった

  3. 男女ともに、「みんなに好かれる人」というのはいなかった。特に男性の場合に顕著

  4. お互いに友達として魅力的だと感じ合った人同士は、より友情が芽生えやすい傾向があった。これは特に女性に顕著だった

ってかんじだったらしい。

これって何を意味するの?

研究チームは、この結果を「親の投資理論」と関連付けて解釈しておりました。つまり、男性は潜在的なライバルを避けて、協力者を選ぼうとしているんじゃないか?と。「俺はブロンド派、お前は黒髪派か。子孫繁栄のライバルにはならなそうだな。じゃあ友達になろう!」みたいな感じっすね。

ちなみに、本研究では理想の異性の特徴として、男性は「面白い性格」「ユーモアのセンス」「外見の魅力」を重視。女性は「親しみやすさ」「知性」「面白い性格」を重視していたらしい。意外と「年収」は両性とも重視していなかったみたいで、この辺は最近の研究と共通するところっすね。「お金じゃない、大切なのは心だ!」

日常生活にどう活かす?

まー参加者が少ないし、自己申告データに頼っているしとかどこまで一般化できるのか?ってのは分かりませんが、殿方は次に新しい友達を作るときは、「どんな女がタイプだ?」って聞いてみるのはありかもしれないっすね。え、じゃあ東堂さんと虎杖君は、、?


夫婦の幸せの方程式:妻の影響力は想像以上?

「夫婦円満の秘訣」って何なんでしょう。「お互いを思いやること」とか「コミュニケーションを大切に」なんて言われますけど、最近のPersonal Relationships誌に掲載された研究によると、もしかしたら「奥さんの幸せ」が鍵を握っているかもよ?みたいな話になっておりました。

どんな研究だったの?

西安交通-リバプール大学が行ったこの研究は、韓国の既婚カップルを対象に、自尊心、幸福感、夫婦間の争いがどのように関連し合っているかを調べてます。特に面白いのは、妻の就業状況がこれらの要素にどう影響するかも見ていることっすね。

具体的には、2014年から2016年にかけて、韓国の1,668組の夫婦を対象に調査を実施。参加者は全員2008年4月から7月の間に子供が生まれたカップルで、毎年1回、3年間にわたって調査を実施してます。

調査では、自尊心、主観的幸福感、夫婦間のトラブルについて、それぞれ標準化された尺度を使って測定。夫婦それぞれが個別に回答しているのがポイントでしょう。

結果

その結果はこんな感じ:

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