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音楽とライブ配信

世界を揺るがすウィルス騒動によって、リモートやなんたらとインターネットの需要が見直されている
というよりも、あり方が大きく変わった

ミュージシャンのライブ配信なんかもその一つ
中止になったライブを無観客で配信したり、配信用にライブしたり
ファンの人たちもそうでない人たちもそれはそれでうれしいだろう

でっかい会場での「生のライブはよかったよねぇ」感がわからない僕としては、ライブ会場の遠くの席で米粒くらいのアーティストを拝みながらスピーカーで聴くライブよりも音が良くいいんじゃないかと思う

時代は5Gに移り、インターネットのあり方が変わると言われているが、そういうのに疎い僕はよくわかっていない
ただ、ライブ配信のようなものには効果的になるのだろう
さらにこれからはもっと立体的に動画を見られるような時代がくる
そうなると尚更に現実と仮想の境界線がぼやけてくる

しかし、これは今に始まったことではないことを思い出す
僕はミリオンセラーなどとCDの売り上げが数値化されて良さを競うという世代なのであるが、CDでも同じような現象があった

録音技術の発達でもって、どんな音楽も表現が可能になり、音痴な歌もさもうまいように加工できる(限度はあるが)ものとなり
CDこそ音楽の完成度をあげて表現できる媒体となっていた時代

CDを聴いて感動し、そのホットな気持ちのままライブに足を運ぶと
「なんじゃこりゃ?CDと違う!」みたいなことがよくあった

ひどい時は、歌も演奏も音響もひどく、全く別物か?
と言いたくなるライブもあった

もちろん、それは今も一部では続いているが、ある程度リアリティを出すようにもなったし、音響技術もあがって差はなくなってきた

僕はこの体験でもってライブに興味がないのかもしれない

話は戻る
ライブ配信である
CDの時と同じく、配信で感動して実際のライブにいくとがっかりするということが起きうるのではないだろうか?

ASMRなどの出現で、リアルよりもリアルな音響効果を狙う動画もある
それを取り入れた音楽もある(どれくらい実現できてるのかは知らんが)
ヘッドフォンやイヤフォンで慣れた世代が、ライブにどれくらい興味を示すのだろう?

電車でスマホの画面を見ながらライブ配信を聴くのが当たり前
そんな状況にリアルなライブはついていけるのか

と、こう書いて気づいたことは、スマホの画面は小さく米粒ほどの大きさのアーティストと変わらんよね
顔のアップとかあるけどさ
そうなると逆にライブに行っても違和感ないか?

それが良いか悪いかはわからんが、やっぱり現実と仮想の境界線はぼやけてきている
今は有名なミュージシャンたちのライブだから、なんだかありがたがって見ているがこれが日常的になれば、有名無名を問わずに本当に良いものと悪いものが淘汰されていく

ライブはこの10年ほど、その体験こそがダウンロードできないものとしてインターネットと一線を画す働きをし、ミュージシャンはライブに力を注いできた

しかし、ついにそれすらも覆る時代がやってきたのだなぁ

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