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チャレンジとバランスの高校魅力化コーディネーター ~宮川直暉さん~


奥出雲町地域おこし協力隊で横田高校魅力化コーディネーターとして、活動している宮川さん。協力隊員としての3年間を終えるにあたり、お話を聞いてきました。


【プロフィール】
福井県小浜市出身。31歳。高校卒業後、関西の大学に進学し、大阪の広告代理店に就職。
2021年4月に地域おこし協力隊として、横田高校魅力化コーディネーターに着任。
2024年3月に地域おこし協力隊3年間の活動を終える。2024年4月からも引き続き横田高校で活動予定。

横田高校魅力化コーディネーターに応募したきっかけ

 もともと関西で広告関係の仕事をしていて、広報のスキルが使えそうな仕事を探していました。広報としてまだ力が入っていない地方の中で、必要だけど足りていないという面で学校・行政で考えていました。そんな中、ホームページで奥出雲町の地域おこし協力隊の募集を見て応募を決めました。

学校説明会の様子

コーディネーターの仕事を始めてみて

 高校の生徒たちは素直ですが、おとなしい子が多いので、自分からオープンに話しかけてコミュニケーションを取るようにしました。1年目には生徒だけでなく先生たちにも自分が「何をしてくれる人なのか?」を明確にするため、生徒募集の対応や高校の情報発信に取り組みました。

2年目以降は、授業の設計やサポートなどを積極的に行いました。
例えば、教科探究学習として町内の工事現場に出かけて実際に数学の公式を使って測量の計算をしました。

数学の時間に工事現場に出かけた

また、これまでの小・中との連携に加えて、高・特連携として高校のホッケー部と松江清心養護学校のボッチャ部で交流し、お互いのスポーツの良さを伝え合い、体験することによる学びづくりなども行っています。

横田高校ホッケー部と松江清心養護学校ボッチャ部の交流

コーディネーターのやりがい

 コーディネーターの仕事は、一言でいうと「超総合職」です。余白が多く、自分のやりようが多いと感じました。自分なりの動き方ができるため、仕事で自分の色を出したい人に向いていると思います。例えるならば、波のない室内プールではなく、その日その日で状態が変化する海で泳ぐ感覚です。広い海で自由には泳げますが、流されないように自分自身をコントロールする力も必要になります。

島根大学との高・大連携

コーディネーターの魅力

 人の変化を間近で見取りやすいことがコーディネーターの魅力です。高校生は変化の大きい時期でもあります。また、自分の仕事を通して生徒だけでなく、先生や地域が変化することもあります。そうした変化を見ることのできる面白さがあります。

ふるさと教育を通した小・高連携

コーディネーターとして意識していること

 コーディネーターは、求められていることに対して自分の立場を変えることが必要です。あえて先生ではない立場で生徒と接したり、時には先生に近い存在で生徒たちに接したりします。そのため、多面的に自分の動き方を考えるように意識しています。また、生徒からは予想と違う反応が返ってくることが多いので、チャレンジを積み重ねて手数を打っていくことも意識しています。

コーディネーターの日々の仕事
 授業の設計・段取り、授業のサポート、生徒募集の窓口対応、小・中・高・大との学校連携、学生寮の対応 など


イベント運営の様子

こういう人に横田高校魅力化コーディネーターに来てほしい!

 新しいものに対してチャレンジ精神のある人。相手によってニーズをくみ取れる人。あとは仕事を楽しめる人です。特に資格は必要ありません。町内唯一の高校として地域からの期待は大きいです。仕事選びの一つとしてぜひ考えてみてください!

奥出雲町の良いところ

 地域で子どもたちを大事に育てようという気持ちがあるところ。横田高校は奥出雲町という地域の顔であり未来であると思います。魅力化コーディネーターに限らず、協力隊員の受け入れも長年行ってきている町であり、横田高校もコーディネーターが配置されて約10年の実績がある点も魅力の一つです。


◎お問合せ先
島根県立横田高等学校
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