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キャリア資本

 億近読者の皆さんこんにちは。
 金融教育の専門家 遠藤です。

 私は最近キャリア理論について学んでいます。
 お金の知識同様、キャリア理論も小学校高学年くらいから勉強し始めた方がいいと思います。

 といっても小学生のうちから職業を決めうちするのは可能性を抑えかねないので、キャリア資本の貯め方を覚えたらいい、ということです。
 このキャリア資本を貯める、という考え方をもってるだけでポジティブ思考も身につきます。


 キャリア資本は、チャレンジや経験で培われるものです。
 無形資産的なものともいえます。

 たとえば、野球をやっていれば仮にレギュラーになれなくても、仮に試合に出れなくても、ベンチや補欠には、その経験をした人にしか見えない景色があります。その経験は無形資産になります。

 身体能力や才能の関係で「レギュラーになれない」「試合に出られない」という状況でも、野球の戦略家にはなれるかもしれません。また、人のフォームを見てアドバイスするマネージメントはできるかもしれません。

 その状況と自分の立ち位置を確認し、経験値を積めばキャリア資本は積まれています。

 野球では活躍できなかった少年が、もしドラのようにマネジメント力を伸ばし、中学校で生徒会長になる、といった活躍も期待できます。


 勉強においても同じです。もし自分は記憶力がない、計算も苦手、読解力も低い、ということであれば、あえてテストの時に「1教科しか勉強しない」というチャレンジをしてみるのも一案です。
 1教科にエネルギーを全集中したら、さすがに良い結果が出せるかもしれません。

 もちろん、勉強は広くやることが大事です。しかしあえて特殊なチャレンジをすることで「自分だってやればできる」「エネルギーを集中すれば力は発揮される」という経験ができ、それが大人になってからの糧になる可能性はあります。


 現在は専門性を高める時代です。上記のような経験は1つのキャリア資本になります。

 ここまで述べたことは、「なんでも経験になるさ」という単なるポジティブシンキングとは違います。戦略的に内面に無形資産を貯めていく考え方です。

 どんなに優れた人でも同じことばかり、できることばかりしていたら内面に無形資産は蓄積されません。うさぎと亀の話でいえば、うさぎになってしまう可能性があるということです。

 子供達には、経験値によりキャリア資本の形成をするという考え方を少しずつ教えていくべきです。ゲームで「レベルが上がる」という現象を知っている子供達なら簡単に理解できる理論です。


 億近なので投資の話もします。

 投資の経験も1つのキャリア資本です。1万円損しても、5万円損しても、その経験値で数千万円の利益をつかめる知見が得られるなら、子供のときから投資を学ぶべきです。
 理論と実践は違いますので、できれば自分のお小遣いで投資をしてみて、ショックや喜びという経験を無形資産にしていていってほしいです。


(遠藤)


[遠藤 功二氏 プロフィール]

 日本FP協会認定CFP
 1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)
 MBA(経営学修士)

大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。
証券会社と外資系銀行で延べ1,000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。
自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。

子育て世代のための金融教育サービスFP君
web:https://fpkun.com
メッセージ:koji.endo@fpkun.com


(情報提供を目的にしており内容を保証したわけではありません。投資に関しては御自身の責任と判断で願います。万が一、事実と異なる内容により、読者の皆様が損失を被っても筆者および発行者は一切の責任を負いません。また、当該情報は執筆時点での取材及び調査に基づいております。配信時点と状況が変化している可能性があります。)

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