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映像翻訳のあれこれPart.2

こんにちは。
ようやく涼しくなってきて一安心&コロナ第7波も少し落ち着いてきましたね(というか、いつまで波を数えるんだろう…。このまま永遠に数えてたら、いつか第192波とかそんな感じになりますよね)。
10月にはちょろっと旅行を計画しているのですが、ここにきて全国旅行支援割?があるみたいですね!予約をどのタイミングで、どうやって取ったらいいのか逡巡しているところです。

さて、今回は、こちらの記事(↓↓)の続編のようなものを書こうと思います。似たようなテーマが多くなるのは、書きたいことが無限にわいてくるからです…。

今回はどちらかというと、下の記事のほうに近い、友人からよく聞かれる質問などが中心の軽めな感じ(やや個人的な感じ)でいこうと思います。
映像翻訳の仕事に興味がある方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

*私は完全フリーランスではなく兼業(かつまだ新人の域)なので、あくまで私個人の価値観・経験値をもとに書いています。

プロになったあと、辞めたいと思ったことはある?

「やってみたけど自分には向いてなかった」って思うことって普通にありますよね。私も今までの仕事人生で(別の職種ですが)何度もありました。辞めるのって責められるようなことではないし(周りの人に迷惑をかけなければね)、悪いことでもないし、そもそもやってみないと何も分からんやん?と私は思っています。
ラッキーなことに、映像翻訳は今まで一度も辞めたいと思ったことはないです(疲れたからちょっと休んだろ…はあります)。
ですし、これからも思わないだろうと確信しています!

今までの人生では、どれだけがんばってみても下記の感情が勝つようになってきたら退職を考えるようにしていました(周りに迷惑がかかるので)。
こんなことを感じながら仕事をするくらいなら、さっさと辞めたほうが周りのためにもいいと思って…。

・何でこんなことしないといけないんだろう?
・これってやってもやらなくても誰も困らない業務では?
・単純に、全然おもしろくないわ…

こんなことで辞めるなんて甘いと思う人もたくさんいるかもしれません。
でも、私は1日のうちの8時間も、つまらないと思うことに費やすのがどうしてもできないタイプなのです…。
仕事辞めて収入減って困るのは私自身なので、許してください。

1日のスケジュールは?

スケジュールは前の記事でも何度か書きましたが、今回はもう少し具体的に、ここ最近の1日を書いてみます。
会社のない日で、切羽詰まり度は中程度の場合、としておきます。

8:30:起床(自分にしては早い)。歯を磨いてコーヒーを入れて、余裕があれば洗濯機を回します。

9:00:チェッカーを担当していた案件の最終チェック&納品

9:15:今回はドラマのエピソード1話のみ担当だったので、ストーリー把握のために自分の担当分よりも前のエピソード(複数話ある)を視聴。まだ字幕が付いていないので英語を理解せねばならず、なかなか労力がいります。

12:00:昼食づくり。目が疲れていたのでちょうどいいリフレッシュになります。ご飯を食べながらLINEチェックなど。起きてからここまでスマホは見てないので…。

13:00:翻訳開始。ここから1時間に1回は立ったりしますが、基本はずっと訳しています。

16:30:筋トレ。そのあとおやつを食べたりうたた寝したりして(筋トレの意味…)しばらくちょっと休憩。

17:30:翻訳再開

20:00:夕食づくり。もう少し早くしたほうがいいかな…といつも思うのですが、夜型なので早く食べすぎると寝る前にお腹がすいてしまうので。ご飯食べながらYoutubeをテレビ画面で観たりLINE返したり。

21:15:翻訳再開

24:00:予定より早く進めばもう少し前に翻訳を切り上げて、ちょっと散歩したり、音楽を聞いたり、ストレッチしたり。どれだけ遅くても24時すぎには入浴するようにしています。歯並びがよくないので、歯磨きに25分かかるタイプです…。

1:45:就寝

朝型になりたいなあ…。でもムリ…。なんでだろう。

恋愛ドラマしかやりません!みたいな希望を伝えたことは?

超ベテランさんや、超実力のある翻訳者さんなら言えるのかもしれません。「私の得意分野は○○です」ではなくて「私はこれしかやりません!」というのは、私はこの先もよほどのことがない限り言わないと思います。
というか、特にそういう希望はないです。ドラマはもちろん面白いです。でも、ドキュメンタリーにもリアリティショーにも映画にもビジネス動画にもスポーツにも、それぞれ違った面白さがあります!!
もちろん「これくらいの納期のものなら受注できます」という作業目安は常に伝えています。

他の翻訳者さんとの接点はある?

チーム翻訳(1シーズンを複数の翻訳者で担当)の場合は用語や表記のすり合わせが必要ですし、ひとりの場合でもチェッカーさんがいるので、受注から納品までひとりきりということは少ないです。
チーム翻訳については、好きという翻訳者さんと、苦手という翻訳者さんに分かれる印象です。私はまだ新人の域なので、勉強になるわ~と思うことが多いですし、ルールの再確認にもなって安心ですし、メールといえども他の人とのコミュニケーション活動なので孤独対策にもよいと思ってます!
もっと新人の頃は1エピソードをさらに2人で割っていて(40分ドラマの前半20分を担当)、さすがにこれは少しやりにくかったですが…。

人間関係のストレスはある?

上のトピックと少し関連しますが。
仕事の性質ももちろんあると思いますが、私はこの4年間、会社員の時のような対人関係のストレスはほぼ感じたことがないです。皆無といってもいいかもしれません。
むしろ翻訳者さんっていい人ばかりだな~なんて思ってますし、ありがたいことに同期たちとの仲もずっと良好です。
もちろん、字幕に対してご指摘を受けたり、チェッカーさんからの直しが多くてへこんだり、自分の実力のなさにガッカリすることは多々あります。でも、理不尽な上司やヒステリックなお局がいることのストレスと、それはまったく別物ですよね。前者はただただつらいだけで、ひとつも自分の成長のためになることではないので。というか、お局お局と時代錯誤なことをいっていますが、私ももう年齢的にはお局の域ですね…

じゃあ、どんなストレスがある?

目と肩と頭にくる疲れと痛み…。特に目がつらいです。寝ても治らないし、美容院に行ってもマッサージしてもらえない部位なので。
あとは、ちゃんと納期に間に合うよね?という不安があったり、原文の意味が分からなくてヤバイと思ったり、簡単だと思っていたら意外にもリサーチがたくさん必要だったり、予想外に時間がかかって予定をキャンセルせざるを得なかったり、寝る時間が減ったり…。
でもこれ、対人関係のストレスの100万倍マシじゃないですか?
自分の気の合う人たちとだけ付き合っていける人生って、ほかの何にも代えがたいほど、すっごく幸せです。

翻訳が立て込んでいて人と会えない時、どうリフレッシュしてるか?

私、かなり男性脳なところがあって。
翻訳が立て込んでいるときは、生きるための最低限の活動以外はそのことしか考えられないのです。
だからリフレッシュもなにもないのですが、挙げるとしたら、「納品が終わったら○○しよう!」の○○の部分を頭の中でいろいろ増やすことですかね…。

プロになる前に抱いていた映像翻訳者の印象と、現実はどう違った?

これは前にも少し書いたネタなのですが、ほんと無限に浮かんできます!

前)自分の手がけた作品を観て感動する
今)何でこんな字幕にしたんだろう?とアラが目立って落ち込む

前)デビューしたらこれだけで生活できる!
今)デビュー数年じゃまだできない(私はね)

前)厳しい世界だって聞くから、仕事はあんまりもらえないのでは…
今)世界には思った以上にいろんな番組があって、そんなことはなかった!

前)エンタメの中心地・東京にいたほうが何かとアドバンテージがある?
今)どこに住んでても大丈夫だった

前)自分は映像翻訳だけでこの先生きていく!
今)映像翻訳は絶対続けるとして、もうひとつくらい外に出る仕事をしたほうがいいかな(運動不足がつらい)

前)カフェ・ホテル・旅行先で仕事できるかな
今)まだそんな余裕はない

などなど、書き出したらキリがないです。
やっぱり何事も、やってみないと絶対に分からないですよね。
一度しかない人生なので、トライ&エラーを何度繰り返しても、自分の天職を見つけたり、自分の天職をまっとうしたりしたいものです。
(会社員をやめたい)

書いてみると、なんだかQ&Aみたいになってしまいました。

さて、次はどんな映像作品に携われるでしょうか。
映像翻訳者になってそろそろ4年です。
最近、少しずつですが、緊張よりも楽しさが勝るようになってきました。

今日もお読みいただきありがとうございました。