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3ヶ月半海外一人旅〜ベルギー編④

ホステルに戻ると、隣のベッドにおばさまが。
挨拶を交わして話を聞くと、なんとなんと、私がいつかやりたいカミーノ・サンティアゴの最中だった!
地元ロッテルダムから歩いてここアントワープまできて、また歩いてブリュッセルへ向かうという。
パワフルでかっこいい…

このあと一緒に飲みでも散歩でもどう?と言ってくれたので、もちろん即OK。
これからシャワー浴びてサクッとご飯を食べるとのことで、1時間後に地下のコモンエリアで集合した。

ふらふらとあてもなく夜の散歩をする。

Yakovin、通称”Vin”は45〜50歳のオランダ人で、以前は先生をやっていたそう。
離婚して子供も育ち、自分の時間を作れるタイミングになったのでカミーノ・サンティアゴに挑戦することにしたという。年老いたり死ぬ前にやっておきたい、後悔したくないと。
心意気が素敵で、もうこの時点で彼女のことが大好きになる。

最初は知り合いの家を転々としていたが、荷物が重すぎて、途中でベビーカーを買ってそこに荷物を乗せて運んでいるのだとか。ベビーカーを見かけた時、こんなホステルにベビーカーなんて、すごい母ちゃんがいるもんだなと思っていたけどそういうことかと納得。
テントを持っているので、このあとはアプリで庭に泊めてくれる家を探して転々としようと思っているそう。

ネロとパトラッシュ
Vinとワッフル

翌日、コモンエリアに朝ご飯を食べに行くと既にVinが座っていたので、挨拶をして私もそこに座る。
すると後からオランダ人女子旅(Eline&Merel/22歳)、オーストラリア人(Nick/21歳)の3人が増え、5人で朝食を囲んだ。
NickはExcelで旅の日程管理をしたり、飲んでみたいビールリストを作ったり、私と真逆の旅のスタイルだ。

今日このあとどうするの?という話になり、若い子たちに混ぜてもらうことにした。まずはジムに行って、そのあと映画『Barbie』を観に行くという。
どちらも海外ではやったことがなかったので、好奇心で生きている私は楽しそうだと思い二つ返事で参加したいと伝えた。Vinはもう次の都市に向かって移動するとのことで、残念ながらそこでお別れした。

オランダでMerelが通うジムがアントワープにもあるそうで、招待のQRコードを送ってくれた。着替えを済ませ、必要最低限、水や貴重品だけ持って歩いて向かう。
慣れていない私とElineに、Merelが手本を見せて指示してくれた。キツイ…。

いい運動をして空腹になった私たちは、ホステルに戻りシャワーを浴びてから、ワッフルを食べに行った。

何度食べても本当に美味しい

その頃には映画の時間も迫っていたので、チケット購入チームとチップスやドリンクなどの買い出しチームに分かれ、Nickと買い出しへ。映画から、昨日3人が会ったというマレーシア人の女性も合流するかもとのこと。

Nickはニセコに一度行ったことがあり、寿司で一番好きなのはウナギ(サーモンも)で、カツ丼も好きらしい。ウナギが出てくるあたり、舌が通だ。

映画館に着席すると、話に聞いていたマレーシア人のお姉さん(Jasmine/Jaz)が合流した。ホステルからは少し離れているが、なんとか間に合ったようだ。

映画は正直あまり期待していなかったからなのか、意外と笑いポイントも多く、声を出して笑った。上映後に「めっちゃ笑ってたね〜!」と言われたくらい。
映画館で友達と話を挟みながら観るなんて日本では考えられないことだ。

また面白かったのが、字幕が2つ付いていたことだ。
フランス語とオランダ語の字幕だねと、オランダ人のMerelが教えてくれた。さすがミックスカルチャー、バイリンガルやトリリンガル以上も普通の国、ベルギー。

そのあとはみんなでホステルへ帰っていたのだが、Jazとはじめましてだった私は彼女と話しながら歩いていた。このあとどうするんだろうね、なにも決まってないけどディナーでもするんじゃない?と話していたところで、Jazが「フリーナイトツアーに行きたいんだよね、一緒にいかない?昼間のは行ったんだけど、夜だと内容が違うかもしれないし参加してみたくて」と言った。
そういったものに参加したことがなかったので、もちろんと答える。まだ少し時間があったので、2人でウィンドウショッピングをしてから参加した。

これがまた面白かった。チップ制なので実質完全フリーというわけではないが、その地をよく知る人が主要な観光地を無料でガイドしてくれる。昨日の今日でまだ街を周りきれていなかった私にはありがたいツアーだ。

複合博物館(MAS)
10階の展望スペースからの景色
逆サイドの景色も素敵だ

『Let's meet the grandchildren of heros!』

ガイドのこの言葉から始まり、’Red Light District’ いわゆる風俗街にも足を踏み入れた。
ヒーローの孫、これはsex workerたちのことだ。
たしか1783年、昔からこの仕事があったらしい。
写真はNGだが、ツアーで回ってくれて、中心のメインビルにも一列になって入れる。とくに風俗街は女1人でふらふらと観光するようなエリアではないので、ガイドを伴って説明を受けながら見られるのは安心だった。
警察署も中にあり、安全に働けるそう。タバコなどを買ってきてくれる自転車に乗ったおじちゃん従業員?もいるそうだ。

ガイドが終わり、ピザを食べ、帰りにまたうっかりだが風俗街を通って帰宅した。(Jazが道の様子を隠し撮りしていたが、見つかってガラス越しに怒られていた)

透明感がある

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