臭いにおいが癖になる?
少し前になりますが、海釣りに行った時に感じた事についてお話ししたいと思います。
釣った魚を持って帰るために魚を鷲掴みにして、クーラーボックスに放り込んだ時、
手が魚のヌメリでヌルヌルに・・・
ヌメリは手を洗えば取れたのですが、手のにおいを嗅いでみると
「くっさ!!!!!」
生臭いにおいが何度手を洗っても取れません・・・
なんなんや?このにおいは?と調べてみると
ヌメリは魚の体を守るためのバリアのようなもので、
これや鱗がないと魚は菌に感染してしまうそうです。
ウナギが特にヌルヌルしているのは鱗がない分、粘液を多くをまとっているのだとか。
このヌメリの中には、魚の血液や内臓にも含まれる旨味成分である
トリメチルアミン-N-オキサイドという物質が含まれています。
そして、それは時間経過とともに微生物などにより徐々に分解され、
魚の生臭さの主成分であるトリメチルアミンに変化するそうです。
話は戻って、このにおいを嗅いだ時に、ふと思ったんです。
このにおいはもしかすると、他の香料と混ぜると良い香りになるのでは?
なぜ、そのように思ったのかというと、
良い香りの香水などには非常に臭い香料が使われていることがあるからです。
臭い香料の中で有名なものに動物から取れる動物性香料というものがあります。
動物性香料はそのままでは激臭ですが、
1000分の1以下に薄めて使うことで他の香りを引き立てる効果があります。
※香料の種類によって薄める濃度は変わります。
動物性香料で有名な麝香(ムスク)であれば甘味を帯びた香りに変わり、
他の香りを引き立て、コクや奥行きを持たせ、深みが増すと言われています。
そのため、麝香は香水やお香などには欠かせないものなのです。
もしかすると、魚の生臭いにおいも使い方次第で、素敵な癖になるような香りに変わるかもしれません!
魚の生臭いにおいを使って素敵な香りが作れるか試してみたいなと思った瞬間でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?