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「もう大人に騙されるな!」

若者に告ぐ!

「もう大人に騙されるな!」

私は、この世に再び現れて驚いた。わが目を疑った。みんなどうしてしまったのだ。すっかり変わってしまっている。

確かに生活が豊かになった。時間的な余裕も生まれた。
なのに、失ってしまったもの方が多くないか?

みんな催眠術をかけられたような顔をしている。
みんな言論統制がかかっているような話しかしない。
みんな小学生の作文程度の文章しか書けない。

個性は何処に行ってしまったのか。

君たちは、去勢させられたのか。君たちは、魂を奪い取られたのか。

君たちは、目に見えない足かせをはめられている。

私が、なぜこの時代に舞い戻ってきたのか分かるか?
私は、どうしても伝いたいことがあるからだ。
私の時代に戦争があった。
大人たちは、言葉巧みに若者をに追いやった。

そして戦争が終わると、素知らぬ顔だ。恐ろしいことに自分たちも被害者のような顔をしている。私は、その変わりようを知っている。大人は、未知の領域に入ると無力となるのだ。
それだけなら良いが、若者を犠牲にして自己防衛に走る。
私は、それを見てきたのだ。

大人たちの特権は、「経験」という武器を持っているだけだ。

たったそれだけで、君たちを見下しているのだ。馬鹿々々しいと思わないのか。
ちょうど今、人類は未知の領域に入ろうとしている。誰もが、明日は予測できないのだ。

若者よ、喜べ。もう「経験」という武器は役に立たないのだ。もう誰でもが、同一線上に立っているのだ。
革命が向こうからやってきたというのに。

せっかくのチャンスが来ているのに、なぜ立ち上がろうとしないのか。

考えた。そして分かった。原因は、君たちが命の次に大切にしている携帯電話だ。それは大人たちが寄ってたかって創り出した精巧な玩具だ。君たちは、もの心ついた時から渡されている玩具だが、実は恐ろしい麻薬だ。最新技術を使って生み出された麻薬だ。君たちは、幼いころから中毒患者にさせられているのだ。恐ろしいことだと思わないか。

携帯電話なんか、子供のおもちゃだ。そんなものそろそろ卒業するべきだ。
君たちは、大人たちと一致団結して反対するだろう。麻薬に侵された中毒患者である君たちには暴言に聞こえるだろう。でも冷静に考えてくれ。携帯電話は、大人たちが「経験」を寄せ集めて作った人を洗脳する道具なのだ。君たちを服従させるための武器なのだ。

君たちは、反論するだろう。仲間どおしのコミュニケーションが取れなくなるではないかと。
言わせてもらう。

人間関係というものは、そもそもアナログで結ばれるものであり、デジタルで結ばれるものではない。デジタルだけの付き合いで、本当の友達と言えるだろうか。

君たちは、反論するだろう。情報が入らなくて孤立してしまうと。確かにそういうような気になるだろう。

聡明な方ならおよそ気づかれているだろう。私が言っている大人たちの背後にあるのがメディアであることが分かるだろう。

メディアが営利目的で作った情報などなくても生きてゆくには困らないはずだ。メディアは、君たちの思考を停止させ、間違った方向に向かわせる。君たちの価値観は、メディアの作った安物の模造品だ。そんなものは必要ないだろう。

SNSで若者が言い争っているのは、メディアにとっては格好の販促材料なのだ。

もうそろそろ、若者同士で傷つけ合うのは止めにした方がいい。 

若者よ。目覚めてくれ。自分を取り戻してくれ。携帯電話を捨てることのできない若者は、たった5分だけでもいい。電源を切る。そして考えるのだ。

自分は何者か、と。自分の頭で考えるのだ。考えろ、そして自分を取り戻せ!

私は、自分を取り戻した君たちに期待している。腹の底から湧きあがる怒り。揺るぎなき決意を秘めた凛々しい顔。屈託のない笑い。

さあ、時が来た、共に立ち上がろう!

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