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『天国へ届け、この歌を』スマホ版

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2020年9月の記事一覧

「あなたを助けたい」

どうして? オトーサンは、ずっと黙ったまま私を見つめているの? 最初のうちは、相づちを打…

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ワダカマリという名の大きな川

「君、いい声をしているね。ルックスもいいし、すぐに人気が出ると思うよ。良かったら、一度東…

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迷える子羊(後編)

ヤマギシ君は立ち上がって、徐にTシャツを脱ぎました。上半身裸です。 脱いだTシャツを振り…

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迷える子羊(前編)

私たちは、現役高校生の青春パンクバンドとして、人気が出てきました。 色々なライブにも、フ…

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お願い!私の話を聞いてください

貴島さんの言葉で、我に返った。 知らず知らずの内にバンドを始めたきっかけを思い返していた…

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君の若さに嫉妬する

「ごめんなさい、お断りします」 きっぱりと言った。 どう考えても無理だもの。 バンドに入…

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私の作った歌をあなたに捧げます

ギターを始めた。 お父さんの部屋には、ギターがあった。 まだ仲の良かった幼い頃のある日、お父さんがひとりでギターを弾いていた。 近くに寄って、だまって聴いていると、「弾いてみる?」と言って、ギターを持たせてくれた。 お父さんの大きな手で、ワタシの小さな左手をせいいっぱい拡げてもらって、コードを押さえた。 花がつぼみから花びらを開いていくように右手をこわごわと開いた。 爪が弦をこすった。 空気がひびいて、お腹にしみるような重々しい音がした。 それは、何だかオトナ

意外だった最後の質問の答え

香田さんの初めて自転車を一人で乗れた時の話を聞いていて、カンナの乗れた時のことを思い出し…

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あの感動はどこに行ってしまったのか

梯子を使って、夫人の寝室に忍び込む場面を、一行一行に心をときめかせて読んでいたのに、今読…

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悲しみよりも、深くて重い黒い塊

お父さんを失った悲しみよりも、お父さんとの思い出を失った悲しみの方が大きい。 お父さん…

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輝きを失ったとき、何かが終わる

玄関のドアを開けると、いきなりお父さんがいた。 「ただいま!」 うつむいて靴を磨いている…

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オトーサンと呼ばせてください

向かい側に座っている貴島支社長を見ていると、亡くなったお父さんを思い出す。 生きていれば…

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こんなおじさんになるはずではなかった

帰りの地下鉄御堂筋は、混み合う。 特に淀屋橋から梅田方面に行こうとすると、京阪の乗り換え…

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