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【後編】頴娃町・番所鼻公園内にあった廃墟が、どのような道すじを経て解体実現に至ったのか、約10年に渡る公民連携の取り組みをふりかえる。
本記事は、頴娃町の観光名所内にあった廃墟の解体決定を前に、「主観的な愛情」と「移住者目線」の2視点でふりかえる。の続きです。 観光地化が進んだ鹿児島県頴娃(えい)町 番所鼻(ばんどころ)公園において、長年の課題となっていた旧番所会館。 廃墟化した建物は安全面、景観共に大きな障害となっていました。 (解体が決定した、旧番所会館) 番所鼻公園の変貌について「公園関係者としての主観的な愛情」と「移住者としての客観性」という2つの視点でふりかえった前編に続いて、 後編では決
【前編】頴娃町・番所鼻公園内にあった廃墟が、どのような道すじを経て解体実現に至ったのか、約10年に渡る公民連携の取り組みをふりかえる。
鹿児島県 南九州市頴娃町、番所鼻公園。 (えいちょう ばんどころばな公園) 東シナ海越しに開聞岳の雄姿を望み、伊能忠敬が絶賛したとされる風光明媚な景勝地。昨今、行政による整備が進み来訪者が増加する中で、公園の中に廃墟が放置されたままとなっていたことが長年の課題だったのですが、なんと数か月後に撤去される運びとなりました。 (解体が決定した、旧番所会館) 公園内でタツノオトシゴハウスという観光施設を営む私にとって、課題であった廃墟の解体が決定したこの事実は、過疎地の公園で起