短歌俳句和歌、よくわからないけど好き

短歌:和歌の一形式。長歌の対をなすもの。57555の31文字
俳句:「俳諧の句」の略。575の17文字。季語が必要
和歌:長歌・短歌・旋頭歌などの総称。『万葉集』に収められているもの

学校で習うこーんなことはおいといて、とりあえず私の好きなものを紹介させてください。学校で習うのは本当にちゃんとしたものでそれはそれで技巧が凝らされていて好きなんだけれども、それ以外にもいっぱいあるんだよ、ってことを知ってもらいたかった。

という理由を大義名分にして自分の好きなものを紹介したかったんです。

シャツ雑草にぶつかけておく/栗林一石路

 右手にあった太陽は男の頭の上を通って今は左手にある。朱い光に照らされ、影が長く伸びていた。
 こめかみをゆっくりと伝った汗を袖で拭おうとして、それが既に水濡れていることを思い出し腕を下ろす。背中に張りつくシャツが不愉快だった。川を渡った風が吹いてきた。水にいくらか冷まされた空気は束の間の涼しさを提供していった。
 周囲に人影はない。それを入念に確認した男は徐にシャツのボタンに手をかけた。乱暴に裾をスラックスから抜き出し放り投げる。汗を吸ったそれはいつもより重さをもって、丈のある青々とした雑草に覆い被さった。
 目を閉じて草叢に仰向けに倒れ込む。
 また風が吹いてきた。濡れた肌に気持ちよかった。
※イメージです。

ちるさくら海あをければ海へちる/高屋窓秋

海に向かって迫り出した岬がある。
そこには一本の桜の木があった。
それを私は上から見ているのだ。
少し強い風が吹くと、花びらがいっせいに海に向かって流されてゆく。
桜の花はもうずっと昔からあの青い海を見ているから、いつかあそこへ散って行きたいと思っていたのだ。だから皆こぞって青に向かって身投げしているのだろう。
今日は晴天。空の青がいっとう海に映えて、不思議に綺麗なあおいろをしている。
※イメージです。

 おそらく私は情景をイメージできる句が好きなんでしょうね。

 こんなの句って言っていいの?! と思われるかもしれませんが良いんだと思います。二つ目の句のイメージなんか大分あり得ない想像をしてしまっているし……。頭の中の考えとその表現体は人様に迷惑をかけない範囲内であれば好きにやっていいんじゃないかな。その表現の仕方が歌を詠む、という方法だっただけのこと。

 他にも本当にたくさん、歌は詠まれているので気になった方は調べてみたらどうでしょう。
 共感間違いなしのサラリーマン川柳とか、面白いのに切ない、おじいちゃんおばあちゃん達のシルバー川柳とか、時を経つのを忘れて読みふけってしまいます。

まとまりがなくてごめんなさい。ここまで読んでいただきありがとうございます。素敵な1日を過ごせますように!

(お写真は古越千鶴さまのものをお借りしました。ありがとうございます。)

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