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好き

昨夜は頭痛が抜けずに子供たちより早く寝てしまった。
寝ないと治らないので、ひたすら寝る。エセ自然派なので薬は飲まない。寝れば治るし。

気が付いたら意識を失っていて、夜中に次男のうなされる声で起きた。
鼻が詰まってる音がする。額に手を当てると熱かった。
でもいつもと違う。手足が冷たい。吐く息も熱くない。
ほどなく体をぶるぶる震わせる次男。熱性けいれんとかいうやつかな!?という不安が頭をよぎったけど、どうにも寒くて震えてる気がしたのでブランケットとふとんでくるんで、冷たい足を自分の太ももの間に入れて抱きかかえ、とにかくあたためた。

苦しそうにしたらお水飲む?と声をかけて水分を摂らせる。
汗をかかないと熱が下がらない。可能な限りくっついて抱きかかえた。
そうこうしてるうちに震えは止まったけど、今度は咳込んで吐いてしまった。
汚れた服を脱がせうがいをさせて、ついでにトイレもさせて体を拭いて着替えをさせる。
泣いている次男をなだめながら。
汚してしまったところをささっと掃除してまた次男を抱きかかえてあっためる。
汗をかいてと祈りながら。

頭をなでたり、熱くなったおでこや首筋を私の手で冷やす。子供が熱を出した時だけは冷え性で良かったなって思う。
小さい体で闘ってるのを見ると何とも言えない気持ちになるよね。代わってあげられないもどかしさ。

だっこして添い寝している間、熱で朦朧としながら彼は時々口を開いた。
そしてひとこと、「好き」と言う。
あんまりにもかわいくて、無力ながらも守らなければと思ったし、熱く火照った体から伝わってくる鼓動が愛おしくてたまらなかった。

朝方になると彼は元気な時と同じようにブランケットを蹴飛ばした。
髪の毛が汗で濡れていてほっとした。
もう大丈夫。

今朝は起きる時に少しぐずったので、遅刻することにして起きると言うまでだっこして添い寝した。
お手伝いのミーナちゃんに任せて仕事に行って、帰ってきたらすっかり元気になってた。
ほんの少し微熱があると思うけど、すぐに良くなりそう。

今日も「ママだっこしたい」「ママ好き」と両手を広げるちびこいの。
負けじと「ぼくも好き!」というでっかいの。
一日に何度も言い合う「好き」という言葉の威力といったら。

ハグにはストレスを軽減する効果があるっていうけど、好きって言うのも言われるのも効果絶大だと思うなぁ。
両方だと倍効くハズ。
一日の疲れが吹っ飛んで、明日も仕事行きたくないおうちで一緒にごろごろしてたいって思うよね。

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