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2023年映画ベスト5と共に、今年の抱負

2024年が始まりしばらく経ちました。社会人になってから、趣味についての長めの文章をまったく書かなくなってしまいました。Filmarksやブクログには少しは書いてたのですけど、まとまった文章を書く練習として、noteを今年はたくさん書いてみようと思います。

ちなみに2023年は、101本映画を観てました。こうやって見返してみると、なんだかんだ映画館に観に行ったものばっかりベストになるもんなんですね。順不同で5つまとめてみます。

1.首

北野武作品はなにを観てもめちゃくちゃ好きなことがわかっているのに、DVDを取り寄せるのが面倒でソナチネしか実は観たことがなくて、劇場に観に行けた個人的に記念すべき第1作品目でした。

生死の問題はそれだけでものスゴいことだから、飾り立てない。映画やテレビがよくやる大袈裟な“死”はその痛さや残酷さをかえって疎外していると思っていたので、ほかのどうでもいいシーンはこってりやって、“死”は呆気なく描く。そこは昔からずっと変わっていないね。

インタビュー | 映画『首』公式サイト

こちら、公式ページで読めるインタビューなんですが、ここ数年でこの「死を呆気なく描く」という行為が、自分の中ですごく確立された大事なものになってきたなあと思います。ミヒャエル・ハネケの『ファニーゲーム』も去年いまさら観たんですけど、前だったらこんなに打ちのめされてなかったと思うし、通ずるものがある。皆死なば諸共、ラストシーンはあれまで蹴り飛ばされる始末、いいオチでした。

2.バーナデット ママは行方不明

ケイト・ブランシェットを浴びるように味わった『TAR』も良かったのですが、これを最後に引退してしまうかもしれないと聞いて悲しみに打ちひしがれていたところ、あれっなんかやる?2019年製作だけど今年公開だ!やったー!となって前のめりで観に行った1本です。しかもリチャード・リンクレイターだった。

公開されてるんで載せちゃいますけど、この働け!って言われるシーンがめっちゃ良かった。おもろい。詩的な台詞回しが全体的にとても素晴らしくて、『6才のボクが大人になるまで』も、ラストシーンの会話が超好きで書き留めておいたのを思い出しました。となりのミセス・ガキ大将のにじみ出る人の好さも良かったね!

3.ザ・ホエール

これは配信で観ました。や、今年1番泣いたのはこれかもしれない。とにかくブレンダン・フレイザーの演技がスゴい。

娘がもう見てられないぐらいマジでトゲトゲしてて、「あ~わかる~ここまでじゃないけどわかる~」となった。

リズや元嫁やトーマス、それぞれの関係で浮き彫りになるのは「人は人を(自分自身も含め)救うことができない」という大きな事実だと思うんですけど、だからこそ残された時間で何ができるかに向き合うということは、逆説的に誰かを救うことになる、とも思いました。何かに打ちのめされたらもう1度観よう。

4.マイ・エレメント

わたしは海外アニメーションにとにかく弱くて、全然泣くところじゃないシーンでぼろぼろ泣いちゃうんすよね。よくわかんないところでこれもずっとボロボロしてました。

ストーリーはディズニー定石ではあるんですけど、やっぱり今作で特筆すべきはウェイドのきちんとした優しさだと思うんですよね。優しさというのは、なんでもしてあげる、守ってあげる、みたいなことじゃないんだぞと。「本当の気持ちを伝えることが何より大事なことなんだ」って彼は作中で魂込めて言うんですけど、ほんとそのまんまで、そんな当たり前のことをきちんと言ってくれる男は映画外を振り返ってもいねえな〜!と思うのでした。

なんやラブロマンスかと思っている人は、できるだけ大きな画面でこのシーンだけでも観たってください。しゃしゃりーしゃー!

5.マルセル 靴を履いた小さな貝

これは個人的宝物枠なのでとくに書くことはありません。ストップモーションアニメが好きです。一つしか目がないキャラクターが好きです。今からでもパンフレットを作ってください。

以上です。

やばい。5本分の感想を書くだけで骨が折れた。

とりあえず今年は9×12=108ずつ映画と本を消費しようと思ってまして、月の1本/1冊を書いていけたらいいなあと思います。習慣化、習慣化するぞ…。

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