見出し画像

自分の特権に気付けるか【普通側に求められる態度とは】#469

おはようございます。

2/6 2歳の子どもと一緒に公園で寝転がってたら、意外と楽しいっていうか、しっくりくるっていうか、そんな感覚を味わえた おこめさんです


今日は昨日のテーマ「普通」に引き続き、多数側が苦労せず手に入れられている ある種の特権みたいなものについて考えを巡らせてみたいと思います。


おこめさん→10年の公立中学校勤務を経て独立。公立学校を外側から支えるために、オンライン塾を設立・運営。子ども~大人までを対象としたライフビジョンコーチとしても活動。半年の育休を取得した朝活大好き2児のパパ
https://lit.link/okome800

▼きっかけ

ある人から 普通 ということに関して、この記事のリンクを教えてもらいました。

文化変容のプロセスやマジョリティ・マイノリティの差別の心理について研究をされている出口真紀子さんへのインタビュー記事です。


この中で触れられている、“労なくして”優位性(特権)を得ているアイデンティティはどれか、という視点。

ぼくたちがなんとなく「普通」と思い込んでいる正体について考えるときも、この視点は忘れてはいけないよなぁと感じたのです。

▼優位性(特権)とは

労なくして手に入れられているもの のことをここではそうよんでいます。

例えば、
日本国内において 日本人である とか
健常者である とか
性自認が一致している とか
男性である とか (歴史的背景においても男性は社会的に優遇されてきた)

こうしたものはその人が努力して手に入れたものではないものです。

だからこそその特権には気づけないのだそう。


「差別はダメ!」

と声をあげることは確かに大事であるし、差別的な言動をみて、自分はそうはしないぞ!と意識することは大事です。

だけど、その前提として自分の中に 特権がすでにもたらされていることをわかっている(わかろうとしている)ことが大切です。

なぜなら差別がおこなわれる背景には、その背景のお陰で差別を受けずにすんでいる人がいるから


▼そのわかりやすい例えとして

一枚の絵が紹介されていました

こここスタディ vol.02

これは「教室の前にあるゴミ箱に紙ボールを入れるゲーム」のようすです。

ゲームなので、ゴミ箱にいれたら特典がもらえます。

当然入れた方がいいし、みんな頑張って入れようとします。


しかし、このとき明らかに前列と後列とで差がうまれています。

前列の生徒は目の前にあるゴミ箱に紙ボールを入れるのが簡単で、どんどんクリアしていけるから、これ自体が楽しくなり、夢中になっています。

しかし、後列になればなるほど、紙ボールを入れることの難易度があがり、やってもやっても入らないことから

「どうせやっても無理だし」
「そもそも不公平だ」

そんな気持ちが強くなっていきます。


実はこれが特権を持つ人と持たない人との違いを表している と。

前列にいる人は 特権を持っている人
後列にいる人は 特権を持たない人

特権を持っている人はそのことに自覚すらせず、目の前のこと(例えば勉強や就職、生活全般)に取り組んでいます。

これは特権をもつ人は、自分の後ろにいる人間について知ろうともしないし、自分が特権を持てている構造について知ろうともしない。それでも問題なく生きられるから。


一方特権を持たない人は、どうしたって前列の人(特権を持っている人)が目につきます。

そして、同じ努力量ではそもそも入らない可能性が高まっている、そのこと自体が目に見えてわかってしまう。

投げてもどうせ入らない という諦めにつながることも理解できます。

そんな中で特権を持つ側(しかも無自覚な人)から「頑張ったらいつかできるよ!」という声かけがいかに無神経かということが理解しやすくなります。


▼中立な立場はない

差別の問題において、差別主義者と人権主義者 その間の中立な立場 という風に捉えがちだけど、実際中立な立場というものは存在しないといいます。

しかし、実際には社会的な抑圧を防ごうとしていない以上、消極的にも差別に加担してしまっていると。(特権を持つことを自覚していない。自覚しててもそれを解消しようとしていないということは、それを放っておいてよしとしている)


▼自分が感じたこと

この記事を読むまで無自覚な特権というものの存在について、考えたことがなかったです。

それまでぼくの中にも「差別はいけない」という認識はもっていたし、その背景となることは最低限でも知っておきたいと思って勉強してきたつもりです。

ときには
マイノリティな人が受ける理不尽さに怒りを覚えたり
なんとかしたいって思ったり


だけど、もっと大きなくくりで見たときの自分という存在が持つ特権。

ここに無自覚であったことにハッとさせられました。


その自覚がないからこそ傷つけてきてしまった人もいたかもしれないし、その特権が生まれている社会に対してのアプローチはとってこれなかった。


まずは自分という存在にすでにある 特権 とはどういうものなのかにしっかりと目を向け、その上でこれから関わる子どもたちに、そういう視点についても話をしていきたいです。(おはこやの授業でももちろん伝えます)


自分の人生観を変えるような素敵な記事との出会いに感謝です。
(紹介してくださったともこさん、ありがとうございました)


また、元をたどればここに至れたのは哲学対話のお陰でもあります。

様々な当たり前について考える機会は、こういう点でも非常に大切ですね。


今日もここまで読んで下さってありがとうございました。


#学校では教わらない #おはこや #特権 #差別 #アライ #無自覚 #毎日更新 #日本を豊かに #469日目 #哲学対話



❑本題の後にお知らせ❑

▼ゴミ拾いイベント
2/13(日) 第7回ひらぽい@枚方市駅周辺 朝7:00~8:15
2/27(日) 第8回ひらぽい@枚方市駅周辺 朝7:00~8:15
オープンチャット「ひらぽいの集い」→親子での参加お待ちしてます
https://line.me/ti/g2/0bLi8LCKXJCk-ZxeMXaNBWIzycSdEptA5ICfoA?utm_source=invitation&utm_medium=link_copy&utm_campaign=default


▼おはこやでは「学校では教わらない大切なこと」を毎週水曜日の朝に伝えしています。興味のある方は一度見学に来て下さい!

2/16朝の特別授業「SDGsの視点から考える” 選択とギフト”」

3/16朝の特別授業「カンボジア日本人学校の森島先生の生き方」

▼おはこやオンラインイベント
2/5(土) 朝7:00~8:15 オンライン哲学対話 「普通とは何か」
2/12(土) 朝7:00~8:15 オンライン読書感想文の会

参加希望はこちらから(公式LINE登録で無料で参加できます)

https://lin.ee/VPXNylB

▼オンラインフリースクールやってます
まとめたマガジンはこちら

https://note.com/okome800/m/m5f43ec63f46d

連絡は
ohakoya2021@gmail.com
または公式LINEから。
子どもたちと待っています!!

▼理科のオンライン個別指導受付中
くわしくはこちら
https://note.com/okome800/n/nac56313047a5

▼コーチングセッション受付中
現在国際コーチング連盟が発行する資格取得に向けて100時間セッションを進めています(残り32.5時間)。アドラー心理学をベースにしたコーチングに興味がある、達成したい目標がある、抱えている課題がある、そういった人にぜひ受けてもらいたいです。こちらの連絡も上記のアドレスからお願いします。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?