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教育のもつ可能性【そしてその怖さ/23分間の奇跡を読んで】#495

おはようございます。


3/5 公園で子どもたちと遊んだとき、一番うれしかった瞬間は、兄妹で手をつないで鬼となったぼくから逃げているのを見た時。お兄ちゃんが妹の手をひいて階段をゆっくりのぼっていってる姿は、親としてこうあってほしいと願う姿そのものだったからなのかなとしみじみと感じるおこめさんです


さて、今日は久しぶりの学校では教えてもらえないシリーズです。

テーマは「教育のもつ可能性と怖さ」です。

参考文献は「23分間の奇跡」です。


おこめさん→10年の公立中学校勤務を経て独立。公立学校を外側から支えるために、オンライン塾を設立・運営。子ども~大人までを対象としたライフビジョンコーチとしても活動。半年の育休を取得した朝活大好き2児のパパ https://lit.link/okome800


▼23分間の奇跡

この本は、学校が舞台となって、23分間というわずかな時間で一つの教室の子どもたちの思想や考え方が変わっていくようすを描いた作品でした。


子どもたちの不安な気持ちを包み込むかのような優しさ

それまでずっと胸の奥にしまいこんでいたような疑問に答える聡明さ

一緒に考えましょうという寄り添う姿勢

ときに強く自分の意見を主張するリーダー性


そんな新しい先生が、最初のあいさつからたった23分間という時間で子どもたちを魅了し、クラスを一つにまとめていきます。(この先生についていこう感)


しかし、作中ではみんながそれまで大切にしていたはずの「こっき」を切っていくシーンも描かれています。

大切だからこそ、みんなで一つずつ持とうという先生の提案を受け入れ、切り刻み、残った旗竿も外の校庭に投げ出してしまいます

毎日のように唱えていた「ここにこっきにたいしてちゅうせいをちかいます」

その主体となるこっきをこうも簡単に切り刻むまでに至るのか という怖さ


その空間では先生が絶対的で、子どもたちの頭に浮かぶ親の顔や親の声も含めてすべてを納得のいくかたちで先生が話をしていきます。

おとうさんはこういっていたよ

おかあさんはこうだよ

それも含めて全部説明がついていき、納得いくかたちで先生の考え方を受け入れていく子どもたち。


クラスを一つにまとまっていく

みんながワクワクした学校生活を送れている

みんな前向きで楽しそう!!

そんなクラスであっても、それがどのような先生の思想や価値観によるものなのかは見えてこないという怖さも感じられました。

▼ここでいう教育は

「教師が子どもに学校という場で」という枠にとらわれず、「セミナーの主催者やコミュニティの代表がそこに集まった人に」というような大人対大人も含めての教育と考えることができます。

人は人からつねに影響を受けてその思想や生き方をつくっていくからです。

子どもがそうならないように気をつけよう

というだけでなく、自分も常にまわりからの影響をどの程度受けて

どう感じているのかを点検していく必要も感じました。


とくに小学生や中学生のような時期に、誰のどんな考え方に触れられるかというのはその子の一生に大きな影響を与えます。

そこには指導する側の意図でもって、簡単にどんな方向にでも変えることが可能である というところです。


指導者が何の意図をもたないという のは難しいとは思います


だけど先生とよばれる立場の人は 自分の思うように子どもを育てることができるこわさを肝に命じる必要があるのだと感じました



ぼくは常にクリティカルに

「本当にそうだろうか」

「他の見方はないだろうか」

そんな視点を大事にしつつ、そんな視点を子どもたちにも伝え続けていきたいと思います。


今日はこれから哲学対話です

だれかの意見が正しい ではなく、みんなで問いあいながら、みんなでそれぞれの中の納得解を探していきます。(そこに強制はありません。心の納得感だけがあります)

ここではぼくが主催者の立場ではあります。

だからこそ今日ここに書いたことをあらためて胸に刻んで、これからも自分らしく歩んでいきたいと思います。(自分らしくないといけないということはない。ぼくはそうしたいというだけ。という感覚を忘れないように)


今日もここまで読んで下さってありがとうございました。


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