短編アニメの量産が、アニメ制作において厳しい理由。
どうもゲームディレクターのおこめです。
元アニメーターだったので、毎週月曜日はアニメについての記事です。
今回は、アニメーターの環境が厳しい理由の一つに、
短編アニメが多いことが一つの原因なので、そのお話をしていきます。
1.短編とは1クールアニメ
短編アニメは1クールアニメのことで、計13話のアニメのことです。
3ヶ月で終わるアニメを1クールアニメと言います。
半年で終わるアニメは2クールアニメで、1年で終わるアニメを4クールアニメと言います。
2.1クールアニメの問題点
1クールアニメがあることが問題ではありません。
1クールアニメが沢山あることが問題です。
作品が量産されるということは、それに対する準備期間(プリプロ)も多いということです。
この準備期間がアニメの制作現場を苦しめています。
3.準備が結構重たい
アニメ作品一つごとに、企画や脚本、美術デザイン、キャラクターデザインなどの準備期間があり、作品数が多いとこの期間での負担が非常に大きくなります。
そしてこの準備期間というのは、アニメのクオリティに直接かかわるため、非常に重要で、高水準の仕事を要求されます。
短編アニメが多いということは、この負担が多い上に、
アニメの原画も描き慣れてきたところでアニメが終了するので、
楽な期間がほとんどない状況で次のアニメ制作にうつっていきます。
4.続編は効率がいい
このように、短いアニメが量産されると、準備期間でアニメ制作の負担が増します。
アニメの続編というのは、キャラデザや美術等の負担が軽減されるので、
出来ればどのアニメも続編を出していきたいのが本音です。
とはいえ、人気のないアニメは続編が作れませんので、なるべく高クオリティで、続きがありますようにと願いながらアニメを作っています。
5.まとめ
アニメ制作現場の厳しい環境の一つに、1クールアニメの量産があります。
それは準備期間が増え、制作現場の負担が増していること、
そしてアニメーターが描きなれたころにアニメが終了することで、
安定して仕事をする期間がないためです。
出来れば一つのアニメを長い期間作る方が、準備期間の負担、描き手の安定的にもよいです。
以上となります。
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