アニメーターってどのくらい忙しいのか紹介
どうもゲームディレクターのおこめです。
以前アニメ会社に勤めていたことがあります。
アニメーターに憧れる人は結構いると思うので、アニメーターがどのくらい忙しいのか簡単に紹介です。
1.アニメーターの雇用形態と給与
まずは基礎的な情報で、アニメーターは契約社員または業務委託です。
契約社員は恵まれていて、京都アニメーション等の一部です。
こちらであれば基本給があるので一定水準の報酬をもらえます。
しかし実態は、多くの会社は業務委託で、基本的にはこちらで採用される可能性が高いです。
業務委託ということは、基本給はなく、成果で給与が支払われます。
よって作画枚数で報酬が決まるため、アニメーターの給料は安いという構造になります。
2.作画(動画)の厳しさ
アニメーターの給料は業務委託であれば安いとお伝えしましたが、
まず最初に任される動画の実態についてです。
作品によって違いますが、1枚単価250円位で月500枚を描けば優秀です。
月額12万円になります。
そして月500枚は原画昇格ラインで目標にもなります。
ただ月500枚を描けるようになるのに、大体半年くらいはかかります。
まずプロの線に慣れること、技術力が追いつくこと、スピードがつくことが必要です。
また作品にも恵まれる必要があります。
メカ物と日常物といった作品傾向で線の数にも影響します。
そして時間について、
月で計算すると20日で500枚なので1日25枚、仮に8時間であれば1時間に3枚は最低限必要です。
正直無理なのです。
なので土日も働くし、残業もします。
結論1日12時間、月25日、3時間で5枚ペースくらいが妥当になってしまいます。
3.動画は修業
ただでさえ多忙で薄給な動画ですが、
やはり修行時代というイメージもあるのか、原則遅刻は禁止。(といっても多目にみてくれるところがほとんど)
業務委託に遅刻なんて存在するのか?という疑問はさておき、11時出社が多いので朝は比較的余裕があります。
また作画室の掃除の手伝いもあります。
会社によっては始業前にデッサン本を模写して勉強するところもあります。
4.休憩の取り方
アニメーターは動画、原画ともに休憩は自由にとれます。
なぜなら業務委託のため自己責任だからです。
多くの動画メンバーは、パンを片手に仕事をして、息抜きに軽くうつぶせになるくらいで、1時間きっちり取るという文化はありません。
最初、自分は休憩時間ないのか・・・と困惑したくらいです。
5.まとめ
今回はアニメーターの忙しさを紹介しました。
業務委託という契約のため、基本給がなく成果次第です。
そのため沢山枚数を描く必要があり、そのためには時間が足りないのが現実です。
1枚単価が安いのも大きいですが、なかなか変わらないだろうと思います。
ただ動画になるのは比較的簡単なので
模写とクロッキーとデッサン頑張ってください。
アニメは模写力が必要なので本当にやったほうがいいですよ。
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