重い話と言われた話【里親・里子】
孫では無いけど、孫みたいな感じ?
里子を迎えて初めての里帰りをした。
実家に里子の顔を見せに帰省。
新幹線に乗って、知らない街を歩いて、動物園にもよって、
なかなかの楽しい秋の小旅行。
実家に着いてご飯を食べて、子どもを寝かせてからが本番。
「実際にはどうなの?」
当然だけど里親について詳しくは無い母親。
制度の説明をしつつ、実際にあった出来事を話す。
流れで里子ちゃんの生い立ちについて話す内に
「ごめん、、言葉が出ない、、、」と涙ぐんでしまった。
里子ちゃん、2歳半までは実母の家で暮らし、
3歳になる頃に一時保護の処置を受ける。
「内容が重すぎるよ、、、」
オブラートに包んで話したつもりだったが、、、
現実に起こっていた事象を知り、それでも今、
楽しそうに笑っていた里子ちゃんの姿を思い出し感情が溢れたらしい。
3歳までの心の成長、不足しているだろう経験を予測し
与えながらも過度に与え過ぎず、家族と言う社会性を教える。
里親としての責務、答えのない育児に向かい合う覚悟、
確かに重い内容なのだろう。
ふいに「なにも苦労する道を選ばなくても、、、」と、
母の口から言葉がこぼれた。
不思議な事に、今の今まで「苦労」と感じた事は無かった。
大変だし、家に帰っても気が抜けない、子ども成長が楽しみでもあるし
不安でもある。
「苦労か、、、」
その言葉を否定はしなかった、きっと一般的な感想なのだろうし。
「誰でも出来る事じゃないと思う、だからこそ出来る人がすべき事なんじゃないのかな?」
そんなまとめの言葉で〆た。
子どもが出来ない身体に産まれた事、きっとその事が、
「苦労」と感じない事に繋がっているんだろう。
身内だから話した重たい話、家族だら言ってくれた本音の部分。
里帰りは収穫の多い旅行となった。
次に帰る時は、たっぷりのお年玉をせびりに来よう。
おわり
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