私と主治医の話
栄養療法
副腎疲労を改善するために、私は栄養療法をメインに取り組んでいる。
栄養療法というのは、栄養を使って細胞〜臓器、身体全体がうまく働くようにする方法だ。
サプリもつかうけれど、食事をはじめ生活習慣をととのえることが欠かせない。
あと、仕事のやり方や人間関係、思考のくせなども要チェック。
地味だし根気がいる。
やれば結果はでるのだけど、ときに年単位の時間がかかることも。
それにお金もかかる。
てことで、栄養療法、なかなかに覚悟がいる。
まあ、私の場合は覚悟っていうより、「藁にもすがる思い」ってやつで、栄養療法がなんたるかも知らずに飛び込んだのだけど。
この「生活習慣をととのえる」をコツコツつづけていくために必要なこと。
私の場合は3つ。
1、主治医とのよい関係性。
2、栄養療法に対する理解。
3、いろいろな面でサポートしてくれる人たち。
ということで、今日は私と主治医のことを書いてみようと思う。
私の主治医
仮にA先生とする。
男性、私よりすこし年下、診察時の服装はラフ。
頭はキレキレ、科学の人。
言動は飾らない、ウソがない、たまに天然(と私は感じている)。
この飾らない、ウソがない感じがいい。
それから基本モードがうっすらご機嫌モードでいらっしゃるのがとてもいい。
ようするに私はA先生の前で安心していられるのだ。
私はA先生と良い関係がつくれていると思っている。
A先生がどう思っているか聞いたことはないけど。
そんな先生との印象的なエピソードベスト3をあげてみると。
エピソード1 とても嬉しかった先生の一言
初診時、A先生の第一声は「今日はどうやってこられましたか?」だった。
私「車椅子を借りて友人に連れてきてもらいました」
先生「そうでしょうねぇ」
私(!!)
そして涙。
この(!!)とは、(うわー、この先生わかってくれる!)だ。
涙のわけは、(うわー、このしんどさを否定されなかった。この先生ならなんとかしてくれるかもしれない)だ。
なぜかというと、他の医師から「うーん、、、血液検査は悪くないよ。ゆっくり休んで様子見てみて」と言われてきたから。
私はその医師の言葉を(検査結果からだと、そんなにしんどいはずないんだけど。ゆっくり休むと回復してくるんじゃないかな〜)と受けとった。
「はい」と答えながら、心は(検査結果が悪くないからってなんなん!このしんどさは普通じゃないのにー!)と悲しみやら怒りやらでいっぱいになっていた。
ふふふ、この頃はしんどさのあまり頭もまともに働かず、被害者意識バリバリでしたねぇ。
というわけで、A先生のこの「そうでしょうねぇ」は、その後しばらく数年間私を勇気づけし続けた。
先生は、そんなこと言ったっけ?と思ってると思うし、ましてや自分の発した「そうでしょうねぇ」が私を勇気づけたとも思っていないと思うけど。
患者の訴えを肯定する態度はとっても大事だと思う私です。
エピソード2 びっくり仰天だったパワーワード
先生の確固とした信念と経験からでてくる言葉は、患者にとって何よりのはげましであり応援になる。
そして、治療に取組むパワーになる。
一年ほど前の診察だったか、ひとしきり私の報告を聞いたあとの会話。
先生「いいですねー。自分史上最高を目指して下さい」
私「?…それって副腎疲労になる前より元気になるってことですか?」
先生「そうですよ?年を重ねるごとに元気になって下さい」
私「!…先生がそう言われるということは、先生はその可能性があると思っているってことですよね!?」
先生「そうですよ?」
私「う、嬉しい。涙出そう」
A先生はいつも口数少なめで話す内容はだいたい必要事項のみだ。
だけど、たまに私をめちゃくちゃ勇気づける超パワフルワードをおっしゃる。
この時もそう。
だって何年も具合悪いのが続くと、「具合悪い私として暮らす」のがデフォルトになっちゃうじゃないですか。
そのデフォルトを受け入れることで、ようやくその時を前向きにすることができる。
受け入れることで、他人を羨んだり、自分を蔑んだりせず、がんばろうと思える。
私はそうだった。
そんな「具合悪い」がデフォルト、随分良くなってきたとはいえ「自分史上最高」なんて思ってもいないところへ「目指してください」だもん。
びっくり仰天だった。
でもその瞬間、この言葉を信じよう!と。
可能性があるなら目指そうじゃないか!と思ったわけです。
先生おみごと!
エピソード3 見事に私のやる気スイッチをいれた話
前回の診察時のこと。
いつもと同じように私の報告を聞いたあと、「セルフワークはしていますか?」と。
なんのことかと思ったら、自分のあり方を確認、再設定するワークをしていますか?ということだった。
セルフワーク。
自分で自分に持っているイメージをより幸せなものにして、そのイメージに向けて進んでいこうよというワーク。
幸せなゴールのイメージ、ないよりあった方がいいに決まってる。
カーナビだってゴール設定するから目的の場所へ行けるんだもんね。
ちなみに身体は車、栄養はガソリン。
車とガソリンはいい状態になりつつあるからゴール設定見直しましょうってことだ。
で、セルフワーク…やってない。
実は私、たおれる前は不妊に悩む女性向けのカウンセラーをしていて、セルフワークはさんざんやってきたので(知ってるし…)とその気にならないでいた。
でも先生にオススメされちゃったし、試しにやってみるかとやってみると。
これが意外といい。
というより、なかなかいい。
数年ぶりのワークは改めて今の自分に気づくきっかけになった。
今の自分に気づいたら、もっとこうなりたいという前向きな気持ちも出てくる。
私の場合、身体がどん底にいる時は前向きな気持ちは出てこなかった。
前向きな気持ちが出てくるということは、身体がいい状態だということになる。
もちろん体感ではいい感じになってきていたけど、さらにワークを通しても確認できちゃったということだ。
A先生ったら素晴らしい!
何が素晴らしいかって、「セルフワークはしましたか?」を言うタイミングだ。
今だったからこそ、バッチリはまったんだと思う。
思うに、A先生は私の体調に合わせて声かけしていて、結果それが私の気持ちに響いているんじゃないかと。
体調悪いときの「セルフワークしましたか?」は響かない、多分。
これって、いかに身体と気持ちがリンクしているかということだ。
ということは、身体は栄養で変わるんだから、気持ちも栄養で変わるということになる。
栄養療法は奥が深い。。。
ということで、A先生これからもよろしくお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?