見出し画像

【Writing】Vol.2 去年も今年も京都花見

こんにちは。
今年も、桜を見ることができました。
どこで見たのかはのちほどお話しするとして、今年は桜を実際に撮影できるまでハラハラしていました。
なぜなら、見頃がいつなのか読めなかったから。2月の末くらいまでは、暖冬の影響で、「今年は早めの花見になるかな」となんとなく予想していました。「3月の最後の週くらいが見頃かな」と。そんな方が多いのではないでしょうか。
しかし、結局は桜の開花も見頃も、冬場の予想に反して例年より遅くなりました。毎日SNSや見頃情報をチェックしては、桜の見頃に自分の都合を合わせられるかやきもきしていました。しかも、4月の第1週は雨の日も多く、見頃になる前に少し散ってしまうかもしれず、今年の桜は本当にはらはらさせてくれました。
しかし、今年も美しい桜をじっくり眺めることができました。巡った桜の数は多くなくとも、強く印象に残る桜がいつにもまして多かったと思います。
前置きが長くなってしまいました。今回(と次の記事で…)、特に印象に残った桜を写真とともに振り返ります。

今年のお花見 in Kyoto

まず、第一弾は京都に行きました。四条河原町から祇園白川や白川柳並木を抜けて、岡崎疏水や蹴上、南禅寺の方を巡りました。京都市美術館の前の、岡崎疏水沿いの芝生でレジャーシートを引いて花見している人が多くいました。私も空いている芝のスペース、それも桜の木の下!で、京都ローカルパン屋である「志津屋」で買っておいたパン、最近関西でもハートインを中心によく見る北陸のあられ菓子・ビーバー、そしてコーヒーでお花見。心地よいそよ風、光、ときどき少し散る桜の花びら、これらを感じてうっとりする桜のとき。京都で過ごす至福のひと時でした。蹴上インクラインは、桜は見頃を迎えており、思ったよりも長く桜並木が続いていたので壮観でした。ただ、予想通り、とにかく人が多い。あまりゆっくり撮影するには向かない状況でした。

去年も今年も、「私的京都の歩き方」でそして同じ桜を見る

ということで、ある意味王道的な京都花見をしたわけですが、そこに至るまでの過程は、我ながら、「私的京都の歩き方」ができたと思います。

四条河原町を出て、まず祇園白川に入りました。人気のスポットですが、桜シーズンは特に人通りが多いです。これは予想通りでしたが、カップルフォト?、もしくはウエディングフォト?を撮影している人々の多いことには驚きました。ということで、あまり「桜と街並み」の写真を撮れる状況ではなく、早々と通り過ぎました。しかし、祇園白川からすぐ東、花見小路通りのあたりからは人通りが少なくなります。ここからが「私的京都の歩き方」で、花見小路通りを少し北に上がり、祇園白川から曲がってきた白川(川というよりは、水路という見た目です)を渡ったところで、白川沿いに東に曲がります。Googleマップでは「なすありの径」とされている、花見小路通りから東大路通に、白川の水路に沿って抜けるこの道は、著名な観光エリアのすぐ近くにありながら閑静で、人々の日常も垣間見える道です。閑静なのでせせらぎが聴こえてきます。ときどきおしゃれな建物があったり、お地蔵さんがあったり、水路に降りる石段があったりする、散歩道としては理想的でしょう?
そんな美しい道は桜が多く植えられており、道や水路にせりだして桜が白く咲きます。川面には、散った桜の花びらが流れていき、水面の光の白と、流れる桜の白が、川を春らしくしています。そんな中で撮った私的ベストショットがこちらです。


この桜、桜の後ろの、コンクリと青緑の欄干、そしてコンクリの白っぽい壁がいいなと思って撮った1枚ですが、後で見ると、実は去年も同じ写真を撮っていました。多分同じような意図で撮ったんだと思います。以前のnote記事にも載せたほどの、これまたお気に入りの1枚です。

去年撮った、同じ桜


角度と色味が少し違います。そして、花の咲きぶりも違います。でも、結局同じ桜を撮っているというのが、自分のお気に入りの桜ができたような気がして、なんかいいなと思います。我ながら、「いい桜を見つけたぞ…」と。
他にもこの道の桜を撮ったのですが、この写真ほどのお気に入りではないので割愛します。ちなみに、この「なすありの径」を抜けたあとは、知恩院の古門の前から、白川の両岸に沿って柳の木が立ち並ぶ道を北東に抜けて三条通に出て、岡崎に行きました。この柳並木の道は前回の記事で紹介した道です。

そんなわけで、四条河原町から祇園白川を通り、「なすありの径」、白川沿いの柳並木を抜けて岡崎に抜けるのが、「私的京都の歩き方」です。実はこのルートを見つけたのは、去年の桜の時期に京都の桜を見に行ったときです。つまり、去年と同じ道のりを今年も歩いたのです。もちろん、味わう感覚は、違いましたけれど。

あと1編、桜に関して書きたかったのですが、まもなく2,000字。
次の記事で、またじっくり書きたいと思います。
では、また次回、お会いしましょう。


この記事が参加している募集

今月の振り返り

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?