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自社の資源を活用し地域の店舗を支援――静岡鉄道がオツカイ代行サービス「シズオカコネクト」をリリース

新型コロナウイルスにより、飲食業界を中心に多くの店舗が苦境に立たされている。一方で、長期戦と見据え、テイクアウトやデリバリーなど、新たな販路を見出し奮闘する飲食店や宅配支援サービスを開始する企業も多い。

静岡鉄道は5月20日、INJUS(インジャス)と連携し、オツカイ代行サービス「シズオカコネクト」の実証実験を開始することを発表した。

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出典:静岡鉄道

シズオカコネクトは、「買いたい人」「売りたい人」「運べる人」の3者をつなぐLINEを活用したサービスだ。

商品購入希望者は、同サービスのLINE公式アカウントを友だち追加後、購入店舗とお弁当などの商品を選択し、注文をする。

前日17時半までに集約された注文情報が購入希望店舗に通知され、翌日11時までに集配センターへ商品を運ぶ。配送担当者が購入希望者へ商品を配達し、料金を集金する仕組みだ。配達では、自転車やタクシーのほか電車など静岡鉄道グループの公共交通機関を活用していく。

配達料金は品物代にプラス400円(3点以上は1点につき100円追加)。静岡市内全域にサービス展開予定の10月まで、飲食店の利用料金は無料の予定だ。配達料金は、料金の90%を配達者の報酬額とし、残り10%を運営費に回す。

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出典:静岡鉄道

サービス開発のきっかけとなったのは、2019年に行われた静岡鉄道、静岡ガス、静岡テレビ3社共催のオープンイノベーションプログラム「StartingⅪ(スターティングイレブン)」だ。

同プログラムで地域課題解決を目的とした新規事業を募集したところ、LINE公式アカウントを活用したWebサービスの開発を手掛けるINJUSが優秀賞を受賞。静岡鉄道との共同事業がスタートした(詳細はこちらから)。

6月からの1ヶ月間は、新静岡駅から半径約1キロメートルの消費者を対象に、飲食店20店舗で同サービスを提供。徐々に対象地域や店舗を増やす。2021年4月には、静岡市内全域かつ買い物代行可能なあらゆる業種へ範囲を拡大。配達スタッフも学生アルバイトなどのスタッフ登録を検討するそう。

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(執筆:金田みほ、編集:庄司智昭)

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