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新潟県妙高市で、関係人口の増加に向けた「複業人材」を募集。企画・事業化、マーケティング職の2名を採用へ

東京から新幹線で約2時間、長野県との県境にある新潟県妙高(みょうこう)市。自然が豊かな地域で、ウインタースポーツをはじめとした観光や農業、豊富な地下水資源を活用した製造業などが主力の産業といいます。

同市では、少子高齢化や交流人口の減少に伴い、観光だけではない地域活性化策を進めるため、テレワークやワーケーションによる関係人口の増加に向けた取り組みを進めています。その一環で、5月12日に新たなプロジェクトを推進する「複業人材チーム」2名の募集を開始すると発表しました。

今回のプロジェクトは、「困りごと」を抱える地域の企業と「都市部人材」をマッチングする仕組みを作るというもの。(1)スキームの企画と事業化、(2)マーケティング・ブランディングの職種で募集されています。

働き方はテレワーク可(月1回程度訪問有)で、週1日程度の稼働を想定。契約期間は2021年6月~2022年2月、報酬は8万円/月となっています。

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▲事業のイメージ図

同プロジェクトは、妙高市が「楽しく働く人を増やす」をテーマに活動するNPO法人しごとのみらいに、事業を委託する形で運営されています。

しごとのみらい理事長の竹内義晴さんは、サイボウズ株式のコーポレートブランディング部で「フルリモート」「週2日複業社員」として働きながら、NPOの経営をされているそうです。複業人材チームには竹内さんの他、地域で複業に関連した事業や取り組みをしてきた3名がすでに加わっているようです(それぞれのプロフィールはこちら、全員が複業での参加とのこと)。

地域の企業と都市部の人材をマッチングするサービスはすでに複数ありますが、特定の地域に絞ったものはまだ多くありません(自治体や銀行がクローズドな形で人材紹介会社とやっているのはたまに見るのですが)。

地域の企業にとって複業人材を受け入れるというのは、まだまだ一般的でないように思います。ただ今回、複業の実践について知見を持つ方々がチームを組み、現地のNPOが主導しながら企業をサポートすることで、より質の良いマッチングが生まれる可能性があるのではないかと感じました。まだ構想段階ではありますが、今後の動きを注目していきたいです。

なお、求人への応募は下記のページからすることができます。

(画像出典:NPO法人しごとのみらい プレスリリース

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