自分が輝いていた時の髪型
10年近く前、美容師さんに、
「人って自分が1番輝いていた時の髪型をなかなか 変えなかったりするんですよ」
と言われたことがある。
あぁ、ずっとバブル時代っぽい髪型の人がいるのはそういうことなのか、と思った。
それを聞いた頃の私は髪が長かった。
大学の頃、美容室に行くのがめんどくさくて母にズバッと切って貰った髪型が、DESIREの中森明菜の様になったことがある。
その髪型のインパクトがかなり強かったらしく、その頃から知り合いだった旦那に、髪は長い方がいいよとずっと言われていた。
自分でもそう思い込んでいたのだけど、今の美容師さんに、
「絶対ショート似合いますよ」
と言われて思い切ってショートにしてみたら、かなり気に入ってしまった。
というわけで、7〜8年ずっとショートだった。
ショートヘア時代、子育てしながら仕事も熱心に頑張ったし、色んなことが充実していて自分に合った髪型だなと思っていた。
でも今年に入って、あ、私変わってないな。とふと思う。
美容師さんのあの言葉が頭をよぎる。
このままだときっと、私はおばあちゃんになるまでこの髪型かもしれない。
髪型にモヤモヤを感じ出したのは、仕事や生活面で変わりたいと模索し始めた頃と同じ時期だ。
失恋したら髪を切る、と昔から言われたりするけれど、なるほど心の変化と髪の変化はリンクするようだ。
今、私の髪はボブくらいの長さになった。かなり久しぶりにもう少し伸ばしてみようかな、と思う。
輝いていたいつかにずっととどまるのではなく、常に変化し続けたい。
髪型も、自分自身も。
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