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子供に罪悪感を持たずに自分のやりたいことをする方法


ようやく本気になった私。
今までと同じ生活なら、勉強時間が全く取れない。
とにかく集中する勉強時間を確保せねばと思いました。
平日はこれ以上は無理。土日の時間をもう少し確保したい。
土日は、家族5人が家にいます。家が狭いので、私一人で部屋にこもることもできない。子供たちも、そばへやってきては、どこかへ連れて行けと言ってくる。

夫は私が受験することには何も言いませんでした。
「俺、40になったら仕事辞めるから。それまでには稼げるようになってね」との一言だけ。夫に思い切ってお願いをすることに。

「あの。お願いがあるんだけど。子供たちを連れてどこかへ遊びに行ってくれない?私、勉強がしたくて。」
「ん。わかった。行ってくるわ。」

夫は文句を言わずに、子供たちを連れ出してくれました。
子供たちも、外へ出かけられて大はしゃぎ。
みんながいない間に、集中して勉強をする。そんな日々を送っていました。

休みの日は夫が子供の面倒を見てくれるようになり、私もそれに甘えて、予備校の自習室に出かけたり、模試を受けにいくようになりました。
勉強が理由だったとはいえ、自分の時間を持てたのは、子供を産んでからはじめてのことでした。素直にその時間を楽しめばよかったのに、当時は、いつも心がちくちくと痛くなっていました。

せっかくの休みなのに子供を放っておいて勉強をしてていいんだろうか?
お父さんだけじゃなくて、お母さんも一緒にいるべきじゃないのか?
私だけ、好きなことをやってていいんだろうか?

いやいや、私は、資格を取って、みんなのためにお金を稼ぎたいからがんばってるだけ。別に一人だけ遊んでいるわけじゃない。

だけど、やっぱり子供にとっては、一緒にいてあげることが大切なんじゃないの?
 
出かけるたびに心の中の葛藤と戦っていました。

笑って見送ってくれる子供たちの顔を見ると、罪悪感でいっぱいになりました。

またダメだったの?って無邪気に聞く子供を見ていると涙があふれそうになりました。

「うん。またダメだったの。受からなくてごめんね。お母さん、またがんばるから。」

母親らしいこともちゃんとできてないのに、試験も受からない。
まさに八方ふさがりの状態です。だけど、なぜか、試験を諦めるという選択肢はありませんでした。とにかくやるしかないんだという気持ちが私を支えていました。
お母さんは、家事が苦手だし、あなたたちと遊ぶのもそんなに得意じゃない。母として不器用な私には、背中を見せることしかできないから。だれでも、精一杯がんばったら夢をかなえられるんだっていう可能性を見せたいから。
そのために、私はどうしても合格しなければならなかったのです。

受験スタートから3年 合格まであと5年

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