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子持ち専業主婦が資格を取って自立する方法 その3

2年連続して落ち続けた時、さすがにマズイ!と思い始めました。勉強をやっているはずなのに点数が全然上がる気配がない。おかしい。何で与えられたテキストをやっているのに点数が上がらないんだ。

心の中から声が聞こえてきました。
そりゃしょうがないよ。だって主婦やってんだもん。子育てって、時間管理が難しいもん。自分が勉強やりたくても、子供がぐずったら、子供にかかりきりになるし。一人でゆっくり机に向かう時間なんてなかなか取れないじゃない。うん。しょうがない。もう十分がんばってるんじゃないの?
 
そんな時、たまたま読んだ女性月刊誌に、主婦からキャリアアップした先輩方の特集がありました。ちょうど司法書士になった方の記事が載っていましたのです。颯爽とスーツを着こなして、笑顔で仕事をしている姿に、心が踊りました。
自分の将来を重ねながら、ワクワクして記事を読んでいると、そこには試験勉強時代に使い込んだというテキストの写真が載っていたのです。

衝撃を受けました。

テキストはボロボロくたくた。黄色い蛍光ペンでたくさんのラインが引いてあり、付箋も山のように貼ってありました。さらに記事を読んでみると、子供を預けて勉強時間を確保した、できる時は朝から晩まで勉強をしたと書いてあったのです。

私はそこまで勉強をしていたのだろうか?

子育てや家事で空いた時間を使っていたけど、そもそもそれだけの勉強時間で合格レベルに達すると思っていること自体が甘かったのではないか?

私は「自分が勉強をしている」ことで、気持ちよくなっていたことに気付きました。私、子育てしながら、家事をしながらもがんばってるんだよ。将来のことを考えて勉強している私って偉くない?って。
 
資格の勉強をするのなら試験に合格しなければ、勉強をしている意味がない。それなのに、できない理由を並べて無意識に逃げようとしていたのでした。

受験勉強の目的はただ一つ。試験で合格点を取ること。例え、体調が悪かったとしても、子供が熱を出して会場に行けなかったとしても、言い訳無用。採点者の前に出された答案のみが全て。私、体調が悪かったんで、そこんとこ考慮してもらえませんか?とか、子供が熱を出したんで、日にちを変えてもらえませんか?なんて一切言うことはできないのです。その365日のうちのたった1日の試験日のために、1年をかけて、日々、勉強を積み重ねていくのだ、と、初めて気付きました。

私は、今までの独りよがな甘さに恥ずかしくなりました。必死に勉強をしている人を見ると、どこかバカにしているところがあったのです。なんでそんなに必死に勉強するんだろう、人目を気にせずに必死に本を読んだり、これ見よがしに問題解いたりして。なんかかっこ悪くない?って。

かっこ悪いのは、私の方でした。資格勉強なんて私、興味ありません風な顔をして合格し、みんなにすごい!って言われたかった。必死に勉強をしている人をバカにしながら、先生に言われるがままに勉強をするだけ。試験で落ちたら学校のせいにして、学習環境を子供や家のせいにして。完全に他人任せの人生になっていたのです。

当時、この試験に受かるには、2000時間かかると言われていました。だけど、私の勉強時間、全然足りてないやん!そもそも、無理な話だわ。
子育てや家事を勉強のできないに理由にしてたけど、試験にはそんな条件関係ない。専業主婦、3人の子供がいる。その中で合格するために、私はどうすればいいんだろう?
専業で勉強している人と比べれば、条件は厳しいけれど、子育てしながら、主婦をしながら、合格した人が現実にいるんだから、今の環境で工夫すればなんとかなるはず。
実際に子育てしながら合格した先輩の存在を知って、私がようやく本気になった瞬間でした。

ここからまだ長い日々が待ち受けているんですけどね(笑)

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