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これから書いていく投稿は、1人の少女との記録。メッセージを通して文字だけの往復ではあるが、そこには計り知れない程の想いが詰まっていた。
だからこそ、声を届けよう。声にならない声を届けようと思い、筆を取るに至ったのである。


夢見たっていいじゃない。
誰だって夢を見る。誰だって夢に見る。
そう、病気があったって入院していたって夢を見よう。夢に見よう。

少々とのやり取りを続けて行くなかで、話の流れから飛び出した言葉。

『自分やりたいことあるもん』

やりたい事がある。病気と診断を受け、病気と出会っても、病気と共同生活を送っていても尚、やりたい事がある。どんな事か?

『んとね、
①何も考えずに生きたい
②治療をしない期間に遊ぶ
寝る
友達に会うとかかな』

たったの3つ。これだけ?と思われるかも知れない。しかしである。これが出来ないのだから望むのだ。ここから詳しく話を聞いていくと、

『みんなが普通に出来てる事が出来ない。
みんなと普通じゃない事は出来てもね
普通のことをしたい。
みんなと同じように生活したい
普通に生活したいのよ
点滴だって基本ついてる。離れられない。』


これを読んでいる読者は、どう思われるだろうか。普通に普通の生活を望んでいる。普通に学校に通えて、普通にご飯が食べられて、普通に友達と遊べて、普通に寝られる。その普通を少女は望んでいるのである。更に話を進めていくと、

・自分の足で歩く
・勉強する
・遊ぶ
・走る
・笑う
・楽しむ
・病気の事考えないこと
・桜を見ること
・皆と同じようにすること
・食事を楽しむ
・病気に怯えないこと
やりたい事が多過ぎてまとめきれない


このように、より具体的に知る事が出来た。日頃から夢に思い、夢に見ている事。繰り返しになるが本当に普通なら、普通に出来る事を夢見ている。少女と同じ様に病気と向き合い、闘い、日々を過ごしている読者の方々。少女の様に病気と向き合い、闘い、日々を過ごしている事を見守っている読者の方々。どうか夢の話をして欲しい。夢を語って欲しい。そして聞いて欲しい。どんな夢を見ているのか。何も出来ない事を悔しく思う事もあると思う。何も出来ない事で泣いてしまう事もあると思う。それでも筆者は思うのでだ。


夢見たっていいじゃない。

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