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身近な自然環境保全活動

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仕事を辞めて、シニア生活にはいてからの身近な自然環境保全活動をまとめています。
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記事一覧

自生種のカワラナデシコとフジバカマの苗を育て、地域の花壇に

初めに   この10年あまり多摩川自生種のカワラナデシコと野川自生種のフジバカマの苗を自宅で育てて、地域の公園などに提供して、植えて頂き、皆様に楽しんで頂いてきました。その記録を残すことにしました。 1 きっかけは2011年11月17日、当時は東京農業大学教授(現在は、元東京農業大学教授、元東京大学大学院農学生命科学研究科客員研究員の)根本正之先生から電話があった。「多摩川産のカワラナデシコ苗を20個差し上げる。自宅に植えてみないか?」とのことであった。すぐには返事ができず

藤袴を育て、アサギマダラに会い、香りを楽しむ

                 2022年8月31日 安達榮一 初めに9月中旬に三鷹市大沢の里古民家で、「藤袴の匂い袋体験講座」が開催されることになり、これに関わる事柄をまとめておくことにしました。三鷹エコミユージアム研究「みいむ3号」の31頁に「万葉の花・フジバカマ」という記事があります。これまでの私の野川の活動が、うまくまとめられていますので、参考にしてください。なるべく写真を使って、皆様に、感覚的に分かって頂きたいと思います。    内容の構成は 野川でのいろいろ

三鷹市大沢の里の古民家前に野川のフジバカマを育てる

野川のフジバカマ 昨日、三鷹市大沢の里の古民家前に、フジバカマを市役所の方と一緒に植えました。 野川に自生するフジバカマの種から育てた苗を10株です。お疲れ様でした。 秋に花が咲くのが楽しみです。上手く育ってほしい! 詳しくは、下記の、三鷹市エコミュウジアムのInstagram を見てください。

三鷹エコミュージアム研究 みぃむ 3号「万葉の花・フジバカマ」

三鷹市スポーツと文化部生涯学習課が「三鷹型エコミュージアム事業」の名称で進めてきた活動があります。三鷹市に根ざした活動はなんでも、「三鷹をまるごと博物館」として、取り上げています。年に1回程度「みいむ」という30ページほどの冊子をつくり、無料配布しています。2021年4月に第3号が発刊されました。その中に私の活動と関係が深い記事「万葉の花・フジバカマ」がとりあげられています。 みぃむ3号30-31ページの記事 みぃむ3号については、下記のURLで「三鷹まるごと博物館」の詳

野川公園自然観察園の植物たち2021-3-18

野川でもソメイヨシノが開花しました。春が一度にやってきました。コロナ自粛中ですが、密にならないように注意して、野川公園自然観察園に出かけました。多くの都立公園(近くの神代植物公園など)では、コロナ自粛で閉園になっていますが、ここ野川公園は、オープンしています。助かります。 ニリンソウがよく咲いています。カタクリもすこしだけですが咲いています。トウダイグサ、ヒメオドリコソウ、アズマイチゲ、ミスミソウ、コスミレ、ウグイスカグラ、キブシ、フキノトウ、ザゼンソウなどの花が見られます

私の自然環境保全活動を振り返って

 2003年、70歳で仕事を辞めてから健康を保つために散歩をするようになりました。初めは街中を歩いていましたが、そのうち近くの野川を歩くようになりました。 野川は、約5万年前、古多摩川が、武蔵野台地を削ってできた崖(国分寺崖線)の湧水を集めて、流れています。野川は国分寺市の日立中央研究所の庭園の大池に発し、小金井市、三鷹市、調布市、狛江市、世田谷区を流れて、多摩川に合流する長さ約20kmの都市河川です。野川の中流域では都立武蔵野公園と都立野川公園の中を野川は流れていて、都市部

身近な水と地球環境~コップ一杯の水から考える~

50年以上も続く市民大学三鷹市では、市民の生涯学習の一つとして、市民大学総合コースが開設され、50年以上続いている。当初から「学習の主体は市民にある」ということを大切にして、コースの企画段階から運営に至るまで、市民自らが主体となって行つている。大変貴重な伝統が三鷹市にはある。その学習記録は「あゆみ」という100頁弱の冊子に毎年まとめられている。毎年受講希望者が多く、抽選でないと受講出来ないことが多い。受講料が無料というのも魅力です。 水環境講座の企画10年以上前になるが、私

野川の自然再発見

2018年10月25日に三鷹市消費者活動センター運営協議会主催の講演会「地域で活動する市井の人たち~大沢地区のボランティア活動~」で行った講演のポワーポイントをPDFにしたものです。私が10数年間に行ってきた大沢地域のボランティア活動をまとめて、お話しました。当日は家族を初め、地域の沢山の方が来ていただき、励ましを受けました。 こちらからも見ることが出来ます。https://okinatokyo.sakura.ne.jp/report/nogawanoshizen2018-

野川のフジバカマの保全活動

1.野川の自然環境について   約5万年前、古多摩川が、武蔵野台地を削ってできた崖(国分寺崖線)の湧水を集めて、野川は流れています。野川は国分寺市の日立中央研究所の庭園の大池に発し、小金井市、三鷹市、調布市、狛江市、世田谷区を流れて、多摩川に合流する長さ約20kmの都市河川(多摩川の支流であるので一級河川)です。野川の中流域では都立武蔵野公園と都立野川公園の中を流れていて、附近には、国際基督教大学や国立天文台などの大きな緑があり、都市部にありながら、まだまだ豊かな自然が多く残

野川の藤袴を育て、匂い袋を楽しむ

 藤袴は、秋の七草の一つで、万葉集や源氏物語にも出ており、古くから日本人に親しまれてきました。しかしながら、近年、自生地が減少して、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧種です。今では、貴重な植物です。三鷹市付近では、30年ほど前までは、国際基督教大学構内でも自生していましたが、現在では、消滅しています。ところが、9年前の2011年8月に国際基督教大学の近くの野川の水辺に、自生していることがわかりました。  多摩川の支流・野川の水辺は、年3回、東京都によって草刈りが行われていま

野川の流量は、年間で、どう変わるのか?

 誰かから、「春先は植物が成長し出し、水を沢山必要とするので、川の水が少ない」と云うことを聞いたように思っていいる。年間を通じて野川の水を見ていると、年によって変化があるが、平均的にはどのような変化をするのであろうか? 興味が湧く。  私が委員をする野川流域連絡会では、2006年(平成18年)10月から都民委員たちが分担して3ヶ月に1度、野川流域全体で野川の流量を測定することを始めました。プロではない市民が主体で測定をすることで、流量を体感し、「納得できる」流量を模索する試

野川に注ぐ湧水量を調査

 野川は、国分寺崖線から湧き出る武蔵野台地の雨水浸透水を集めて流れる清流です。その野川の源泉である国分寺崖線の湧水も、小さな湧出点は沢山あるが、それが集まって、最後は野川に注いでいる。その湧水の野川への吐出点は、大変わかりやすい。①今も湧水がいつも流れているところもあるが、②今ではほとんど流れていないところもり、③以前は途絶えていたが最近流れていることが多いところもある。  三鷹地区で野川に注いでいる湧水の量を調査するために、予備調査を経て、主要な4ヶ所に絞り、毎月1回、7

小学生の野川についての[環境]学習のお手伝い

羽沢小学校の「環境」学習ずっと前のことすが、2009年に、近くの三鷹市立おおさわ学園羽沢小学校4年生の「環境」学習~ 野川の自然を守るために何が出来るかを考える~ のおてつだいをしたことかあります。 12年経ち、その小学生が、今では、大学生になりました。 当時の校長先生や、担任の先生は、すでに、別の学校などに移っておられますか、今でもたまにメールでつながっております。 おおさわ学園羽沢小学校では、総合的学習の時間に、「自分たちが生活している地域のよさに気づき、地域とのか

緑のボランティア活動を振り返る

きっかけは                      仕事をやめてからは、自然環境問題に関心があり、特に緑の保全が大切だと思っていました。平成18年頃の三鷹市市報で、市の緑と公園課主催の「緑のボランティア講座」があることを知りました。この年が第3期の緑のボランティア講座でした。秋から冬にかけて全6回の講座が開催されていました。メイン講師は、東京農業大学の濱野周泰先生でした。現在も続けて講師をされています。 緑のボ