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野川に注ぐ湧水量を調査

 野川は、国分寺崖線から湧き出る武蔵野台地の雨水浸透水を集めて流れる清流です。その野川の源泉である国分寺崖線の湧水も、小さな湧出点は沢山あるが、それが集まって、最後は野川に注いでいる。その湧水の野川への吐出点は、大変わかりやすい。①今も湧水がいつも流れているところもあるが、②今ではほとんど流れていないところもり、③以前は途絶えていたが最近流れていることが多いところもある。

 三鷹地区で野川に注いでいる湧水の量を調査するために、予備調査を経て、主要な4ヶ所に絞り、毎月1回、7年間調査した。調査箇所は、①ほたる川(柳橋左岸付近)、②湧き水広場(くぬぎ橋下流左岸)、③水車小屋向い(飛橋上流左岸)、④野水橋~榛沢橋間左岸 である。

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調査結果を次に示す。測定方法などの詳細は、「野川の湧水調査(三鷹地区)」を見て下さい。

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4ヶ所合計の湧水量の推移

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ほたる川の湧水量の年間推移

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湧水広場の湧水量の年間推移

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水車小屋向いの湧水量の年間推移

 以上の結果から4ヶ所の月ごとの平均をとり、まとめてみると次のようになる。10月ごろが一番多く、2月から5月がすくない。これが結論です。すでに報告した野川の流量の変化でも、全く同様の変化がみられることは、興味深い。確かに野川は湧水の野川、湧水を集めて流れる清流であることを教えてくれている。

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 さて、この湧水量は、年々どのように変化していくのであろうか? 年平均湧水量(4ヶ所合計)の推移を示したのが次ぐのグラフである。調査期間の7年間の間では、後半の3年間が前半の4年間より多いことが明確であった。でも7年間だけの調査期間では野川の湧水量が長期的にはどう変化しているのか判断はまだ早い。このままの傾向がその後も続いていくのか、大変興味があるところです。今後の調査を待ちたい。

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                             以上





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