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小説の講評を依頼させてもらった話

なんだか、いつの間にか春がきてましたねえ! 
毎度ご無沙汰しております。沖果南です。

さて、ここ数か月、どうも自力での成長に天井が見えてきたというか、行き詰まりを感じておりました。
私の今一番の悩みが、「公募に通らないこと」。
コミカライズ原作をさせて頂いたり、ランキングを取ったりは割りとする方なのですが、公募は一次すら通ったことがないんです…。
公募に応募した数が多いわけではないので、n数不足である点は否めません。でも、「なにか致命的なミスに気づけてない気がする…」とずっと悶々としておりました。

そんな折に、あいこ@小説編集者さんのnoteをたまたま拝読し、小説の講評サービスがあると知り、早速依頼させて頂きました! こういう時の私のフットワークの軽さは、綿毛より軽いのです。

あいこ@小説編集者さんのnoteはこちら

今回お願いしたサービスはこちら

ざっくりこちらのサービスの内容を説明しておきますと、5作品ほど読んでいただき、ヒアリングの後、各作品に共通する癖や傾向をふまえて、強み、弱み、向いている方向性を指摘してもらう、というものです。
「公募がマジで通らないんですよね」という相談した上で、私は短編2作、長編3作を読んでもらいました。

結果、大満足です~~!頼んでよかった~~~~!!

結論:尖りすぎ 長すぎ 山場甘すぎ!

ネタ&方向性が読者さんに刺さりにくい

最初にあいこさんに指摘されたのが、「面白いけど、ネタや設定が尖りすぎている」という点。「主人公の属性が女性読者には共感しづらい!」「そのジャンルでその設定読む層がまだいません!」とズバリ。
「エー、ナンダッテー!」感がすごかったです。うすうす分かってたけど現実つきつけられたっていうか…。
しかし、「読者さんが読みたいもの=出版社(公募主催者さん)が欲しいものですよ」と教えていただければ、納得するしかありません。
そりゃあ私の作品が公募に通るはずがない……。上手い、下手以前の問題…!

その後、「次はこういうのを書こうと思っているんですが…」と簡単なネタ&設定を見てもらうも、やはりダメ出しの嵐でした。
本文書きはじめる前から、設定段階で土俵にすら上がれてないやないか〜い!

私自身、本業が営業マンでマーケティングの話もしょっちゅうしてるのに、小説のマーケティングは全然できてなかったわけですね~~~~~~~(爆)

「己の萌に従いすぎてはならぬ…!」と猛省しました。 

山場が甘い

こちらに関しては、ご指摘をいただいた当初、「私の作品ってわりと山場あるのにな~?」と不思議に思っていました。
で、色々質問させていただき、丁寧に解説していただいて、ようやく理解ができました〜!

私の今までの作品ってだいたいこんな感じで、

事件が起きて、解決して、事件が起きて、解決して、事件が起きて(以下略)

でも、読者さんの求める、読み味すっきりな作品は大雑把に言うとこう!

小さい山場の後におっきい山場ドーン! 系

うーっすらプロット作成してる時に何かが気持ち悪くて、「なにが悪いとや…?」と試行錯誤していたのですが、そのわけがようやく分りました。

プロットを練っている時点で、全体を俯瞰&上手に配合できていなかったわけです。もう少しプロットを重視して、じっくりと練り上げるべきですね。
あと、シンプルに一つのお話が長すぎる点も指摘がありました。自覚はあります…。

この課題に関しては、

①山場(エピソード)を作り過ぎず、書くエピソードを精査する 
②山場の前のしんどいシーン、問題が起こる(すれ違いや葛藤)シーンをもう少しためて書く
③山場のトップ部分(問題解決する場面/主人公の夢がかなう場面)も、さらりと書いてしまわず、ドラマチックに書き上げる

この三つを重点的に修正していく必要があります。
試行錯誤を続け、緩急のある物語づくりを目指していきます…!

褒めてもらったこと

もちろん、悪いところだけではなく、いいところ(強み)もたくさん挙げてもらいました✨

嬉しかったので、一部分そのまま貼っちゃう。

物語を作る才能があります。
道を間違わなければ、順調にいけばプロ作家になれると思います。
設定やキャラクター造形、文章や表現、物語の構築など、どれもレベルが高く、プロ並みだと思いました。
魅力的なキャラを作ることができ、描写力もあります。読者を引きこむ力が強く、「読ませる」小説が書けます。主人公も共感性が強く、読者が好むキャラクターを描けます。
特筆すべき点は、恋愛の切なさ、萌えがしっかり書けるということです。
女性向け小説では、これが書けないと人気が出にくいので、そういった意味では、女性向けラノベ、恋愛小説、BL、TLなどが向いています。
また、エッチシーンがしっかり書けて上手です。総合して、筆力は高く、このままでも一部のジャンルではプロとしてやっていけると思います。

あいこ@小説編集さんの講評より

個人的にずーっと「どうも苦手だなぁ…😢伝わってるのかなあ…😢」と思っていた恋愛描写を褒めてもらったのが特に嬉しかったです!

それから、5作品のうち、一本はかなり思い入れのある初期の作品を選びました。情熱だけで書いた、拙く、未熟で、三十万字ある作品です(一番の敗因は文字数だっていうのは重々分かってます…)

「初期の作品だし、けちょんけちょんに言われそうだなぁ」と思ってびくびくしながら提出したのですが、「設定もキャラも面白いですし、物語も大変よく構築されています。恋愛メインで書き直せば、もっといい作品になるのでは」と言っていただき、ジーンとしました。いつか書き直して世に出せたらなと思います。

まとめ!

上に書いたこと以外にも、日ごろ「これってどうなん?」と思っていたことをたくさん質問させていただき、丁寧に解説していただきました。

「あれ、なんか変だな?」と違和感を覚えつつも目を逸らしていた部分や、どんなに試行錯誤しても正体が掴めなかったモヤモヤたちを、はっきりと言語化していただけてよかったです。
最初から最後までずっと学びっぱなしで、とっても有意義なものになりました~!

正直、今回の講評を受けて、自分の課題が具体的かつたくさん露呈した形になるので、「さーて、どこから手をつけようかしら…」とくらくらする気持ちもあります。でも、この課題たちは恐らく自力では気づけなかったと思うので、あいこさんにビシバシと指摘してもらえて良かったです!

課題がわかれば、あとは粛々と取り組んでいくのみ! 頑張ります!

まずは、ときんときん(東海弁)に尖ってしまった己の嗜好に囚われず、客観的な視座を養うことから始めたいと思います✨

おしまぁい


2024年3月にスタートしたコミカライズ作品はこちらです!

また、先行配信をしている三サイトでも一部無料で読めます。お好きなサイトでどうぞ~!

【シーモア】 https://www.cmoa.jp/title/287723/
【Bookwalker】https://bookwalker.jp/series/460706/
【Booklive】 https://booklive.jp/product/index/title_id/1532501/vol_no/00


沖果南のプロフィールはこちら

宮崎県出身。
TLロマンス小説&異世界ファンタジー小説 等書いています。
2024年3月にコミカライズ原作者としてデビューしました。


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