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シニカルール

特性ってあると思う。

言ってしまえば、お導き。

探し求めていた場所を指し示してくれるログポース。

導き出されたそれに向かって
始まっていく大航海は
きっと面白いでしかない。

そしてそれは多分誰でも持っている能力。


私でいえば、シャワーとランニングがそれにあたる。


その前に、こんな話をしたい。


そもそも私は必要以上に物事を考える癖がある。
バイロンケイティの本を読んだからだと思う。

沸き起こる気持ちに対して
そう思うのは何故なのか
その何故とは何故なのか
ということは何故なのか
根幹の真相が知りたくなる。

結局のところ、
"寂しい"に行き着く。

人間皆そうなのだと思う。


あとは裏を返してしまう癖だ。
これは非常に良くない。
人の裏側を決めつけてしまう。

特に好きなタイプとかしょうもない質問。
あれは最悪の自己紹介だ。
必ず先に聞き返すようにしている。

好きな男性像、女性像各々あるが、
逆にいえば
その理想のタイプの人が居る場面で自分がどうしていることが理想なのかが答えになってしまうからだ。


簡単に言うと、
家庭的な人がタイプ。というのは

料理をしてくれる、
掃除をしてくれる、
洗濯をしてくれる
その全ての場面で、

ありがとう!
と言って自分は休んでゲームをしているか
ありがとう!
と言ってソファで愛犬を可愛がっているか
そのくらいのところだろう。

ゴミの一つ出しに行く光景など想像もついていない。

美味しいご飯を待つ前に
舌の肥えるような飯に連れて行け。
話はそれからだ。


そう思う。




しらんけど。




ただ、結婚が理想と違ったりするのは
理想とする自分になれないことを受け入れていないからだと

少なくとも私はそう思う。



というのも、
私は中学生の頃にセーラー服と機関銃のドラマを見て以来、堤真一さんが大好きになった。

とんびを観て更に感化され、
私の中の男性に対する理想像がくっきりとできた。

当時から色恋に全く興味はなかったが、理想とする人の像は決まっていた。





不器用な哀愁を、背中で漂わす人。




私はその旗を掲げ大学生になり、
現実とのギャップに踊らされた。

誘われた合コンでは
大抵誰か一人は見たことも聞いたこともない銘柄のタバコを吸っている。
でんぷんのりぐらい浅い帽子を被り、インディーズロックバンドを語っている。
煌々とヴィトンのベルトを光らせ、肩にはグッチのウエストポーチを斜めがけにした人が遅れて追加される。
そのサングラスはいつ外すのだろうか。
人間よりも主張が激しい。


この選抜メンバーの口癖は決まって

だりぃー。



理想とはぜんぜん違った。

変な人間が多い。彼らは一体どこを目指しているのだろう。


とはいえ、勿論中には素敵な人もいた。
悩みを聞いてくれる優しい先輩。

ある時、学生マンションで一人暮らしをしていた私の家に先輩が遊びに来てくれた事がある。

多分、絶好のチャンスだったと思う。

結論を言うと私は大失態をおかした。

私は当時お金がなく、光熱費に怯えており、
トイレはうんこをした時しか流さないというマイルールを作っていた。

そのことをすっかり忘れたまま招いてしまった。

その後の話は割愛するが、震え上がるような瞬間が待っていたことは言うまでもない。

ここでようやく気付く。

私は家事の一切が出来ない以前に
彩りのある生活を知らなかった。

もやしをポテトのように袋まま食べるだらず者。
なんなら皿すら持ち合わせていない。


あの大失態後、ふと思い返す。

私の理想とする男性は
果たしてこんな場面を想像することができただろうか。


きっと、側に居る女性はお金がないながらも料理には手を抜かず、
寝転んでタバコを吸い、酒を飲む
たった一人の背中を見ながら
うたた寝した痕跡のある丸く焼け焦げた畳に正座をして
文句ひとつこぼす事なく、破れた作業着を穏やかに縫う事ができる女性なのだろう。


そして、私はそんな女性に心から憧れていた。



恐らく、現実が違うのは
理想とする男性が現れないからなのではない。

理想とする自分になれないことを
諦められていないからだ。


とっとと受け止めなければいけない現実もある。
そんな女性には到底なれるはずがないのだから。

ともすれば運命の人とやらは
この全く逆となるわけなのだろうか。


….…。

恐らく、
このダラシのない性分に
清き一票を投じてくださったとしたなら


ウルトラスーパーダラシガナイか
マジカルハイパーカンペキマンか
どちらかだろう


開票しなくても薄々前者だろうということは察している




運命は偶然ではなく必然だ。


本来の自分を包み隠すことなく
ありのままを生きれる心地の良い場所へと
確実に導いてくれる。

ただきっとそのお方は



理想とはかけ離れている。




こうして、全てを諦めた私は
壮大に捻くれた。

勿論トイレこそ毎回流すようにはなったが
今でも私生活は荒々しいままだ。

ただ、私生活に誰一人介入しない悠々自適な日常こそが
私の将来の理想像だと思うようになった。

改心する方向を確実に間違えたと思う。

しかし、恐れの多いだらず者。
ブレーカーが落ちる
お湯が出ない
ガスがつかない
Gとの遭遇

…そんな時に限ってスマホが見当たらない。
Google先生もお手上げだ

こんな時は泡を吹いて倒れそうになる。
ひとりでは生きていけないとつくづく思う。


またふと思う
一番必要なのは詰まるところ、


生命力とインフラの維持


この能力に尽きる気がした。





話が脱線し過ぎた。




未来を照らすエターナルポースの話だった。

要するに閃きのこと。

大きな扉が開いて、
光が差し込むような瞬間。

これだ!と思う考えが
キラキラ降り注ぐあの感じ。

間違いとか不可能とか
そんなの一切取っ払って自分自身にトキメク瞬間。


私は一年に一度か二度、
決まってそれがシャワー中かランニング中に起こる。

もう、どこまでも走っていけそうな気がする。
シャワーが虹色に見える。

令和の発明家、ここにあり!
そんな感じがする。

ただ、この状況
メモをとりに部屋に帰った頃には完全に忘れてしまっているというのが最大のミソ。

シャワーを止めると
一言一句思い出せなくなる。

悔しい!

その瞬間を逃さないように
メモを持ちながら走り
メモを風呂に持ち込む生活を一時期していたが、

そういうときに限って何も出てこないものである。

人生とは面白い。


これが出来ていたら私は今頃、
宇宙にいるのではないかとすら思える。


どうやら、
磁場は既に狂っているようだ。


目的地には行けそうにない。
この一切を叶えてくれる財宝は
本当に有るのか否か
未だ幻のまま、
今こうして夢物語を行ったり来たりしながら書いている。



終始何を言ってるのか
よく分からない。
時間はあるが、まとまらない。



それが私の持ち合わせる最大の特性なのだと

そう思う。

oki

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