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にせものの教科書


あの時の、あの選択。

もしあっちを選んでいたら

今頃私は

どこで何をしていたのだろう。


どんな人生だったのだろうか。



父は高校の就活で地元の板金屋に決まりかけていた頃、
アラブから仕事のオファーが来た。
だいぶ迷ったという。

もしアラブを選んでいたら
父は今頃石油王の何かだったのかもしれない。


もし、あのおじさんと母が別れていなければ、
恐らく今頃つるぱげの遺伝子を待った息子が育っているはずだ。
どんなにイケメンでも抗えないものはやはりある。


父もまた、結納を済ませた女性と別れていなければ
私は今頃、
大家族の6番目くらいで大ヤンチャしていると思う。

いや、そこの猫として生命を受け、天寿を全う出来れば悲願だ。




こう考えてみると、
人の選択って面白い。



そんな選択をしたばっかりに
今の自分が出来ている。




北海道に住んでいた頃、
歯医者で膿を取るついでに
歯科助手として働かないかと誘って頂いたことがある。

もし、その道をアッサリ選んでいれば
歯並びに悩むこともなかったのかもそれない。

こうなると、出せるものは出しておいた方がやっぱり得な気もする。



昔、ガーナ人の彼に
ガーナのワニは人を噛まないから来てほしいと
告白されたことがある。
あの後、彼はアメリカに渡ったと聞いた。

私はもしかすると今頃国籍すら変わっていたのかもしれない。

















振り返れば、
その選択によってどうなったか
それを考えるのも確かに面白いが、
そこに至る過程での
未知な選択の数々の方が
圧倒的に面白い気がしてきた。



恐らくだが、
人生の一手
その選択肢の章は
義務教育の教科書には載っていない。

きっと、
習えなかったことの方が数億万倍多い。


覚えたページを掛けても割っても
母体のレベルが教科書止まりでは


答えはいつまで経っても
ゼロのままなのだと思う。




頭でっかちは終わりにしたい


YouTube博士では
Google教祖ではもう意味がない











オリオンビールは
沖縄で飲むと格別に美味い。

ただ、その旅行のテンションのまま家で飲むと味が驚くほど薄い事に気づいた。


そうなってくると、
スコットランドで飲むスコッチは
信じられないほど濃いのだろうか。


絶対そうだ。
だって神宮球場で飲む450円の氷結は
酎ハイ界で一番美味しいことを私は知っている。

現地のみぞ知る美味さがある。



日本のフルマラソンと
アリゾナの20キロ
この体感を教えてほしい。

記録よりも大切なことが分かりそうな気がする。

因みに台湾の30キロは思ったよりキツかった。
湿度はものをいう。



痩せたい一心からか
カロリー計算が四六時中頭から離れなくなった事がある。

栄養計算の通りに作った料理。
予定する栄養素を
予定する分泌物で消化吸収するとしても、
結局それが約78億通りあるとしたら
メディアに映るダイエット法は
一体誰のためのものなのだろう。

是非知りたい。


それはそうと、
果たして本当にガーナのワニは
人を噛まないのだろうか。

きっと優しい国だ。
文化や歴史のひとつひとつ、
大切に学びたいと思う。
















自分の中の
誰のなんの為にもならない疑問を
無数に広がる自由な選択肢で

超身勝手に彩りたい。




そしてそれをいつか

にせものの教科書

と、そう呼びたい。

oki

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