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攻略本を見ながらゲームしても面白くないのと同じように

こんにちは、三浦です。

今日は「はじまりのトマトソース」のトマトについて話そうと思う。
「はじまりのトマトソース」に使われているトマトは、100%北海道産。
地元・北見で作られている、「なつのしゅん」という品種のトマトだ。

「なつのしゅん」はなんといっても、色がいい。
ほんとうに鮮やかな、美しい赤。
きらきら輝く赤のトマトソースができるんだ。

一般食用で売られているトマトを煮込むと、見た目よりも黄色く変色してしまう。
でも、「なつのしゅん」は採れたての色のままソースになれる。

それに、香りがいいのも特徴だ。
トマトの香りといえば、やっぱり爽やかなほうがいい。

「なつのしゅん」は香りよく色よく、すばらしいトマトだよ。

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実は、「なつのしゅん」にたどり着く前に、いくつか別のトマトも試してきた。

まず、食用のトマト。
これはどうしても水っぽくなってしまって、ソースに適さない。
トマトって生で食べるなら水分があったほうがおいしいからね。
そのまま食べておいしいトマトは、トマトソースに向かないんだ。

次に、加工に適した品種でチャレンジした。
こっちは食べるために売っているものじゃないから、自分で種から育て始める。

地元の農家さんが使わなくなったビニールハウスを借りて、初の野菜作り
母さんが家庭菜園を作るのが趣味だったから、苗にするのは手伝ってもらった。
勝手がわからなくて、はじめは一気にトマトが育って房が混みあっちゃった。
腐らせた部分もあって、成功とは言えなかったな……それでも1トンくらい収穫したかな。

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やっぱり加工用のトマトは色も良く、ソースに適していた。
ここから、ようやくトマトソース作りが始まったんだ。

ちなみに、その頃使っていた品種は「にたきこま」というトマト。
「にたきこま」でもとてもいいソースができたんだけれど、まもなく品種自体が市場に出回らなくなってしまった。
きっと人気がなかったんだろうね……まぁ、使う人も少ないだろうからなぁ。

そこで次に挑戦したのが、「なつのしゅん」だった。
結果的には「なつのしゅん」にしたことで香りも良くなって、もっとおいしいソースができるようになった。

国産トマトで作られたソースを使いたい、そして全国に届けたい。
そう思ってスタートしたトマトソース作りだけれど、最初は課題だらけだったんだよ。
トマトの品種選びから育てるところまで、全部自分で試しながらやってみた。
本当はトマト作りを農家さんに委託できたら良かったけれど、みんな玉ねぎ作りなんかで忙しいからね。

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北海道でおいしいトマトができるのか?
この答えは、イエスだ。

もちろん、北見はトマトの有名な生産地ではない。
けれど、トマトの味は他の地域で作られたものと変わらず、おいしいよ。

温暖化が進み、土地に適した作物も変わりつつある。
昔は北海道で作られることはなかったものも、今ではずいぶんと作られるようになった。
トマトもそういった野菜の一つだ。

ちなみに、トマトジュースを生産する大手メーカーとの契約農家も、今は道内にあるんだよ。
そのくらい北海道でのトマト作りは普及し始めている。

北海道“だから”おいしいものが注目されがちだけれど、北海道“でも”おいしく食べられるものを僕はあえて選んでみた。
だから、道産トマトでトマトソースを作るっていう不思議な答えにたどりついた。

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Photo by Heidi Fin on Unsplash

ところで、タイトルについて。

ビジネスはドラクエみたいだなって考えている。
とても面白くて、クリアまでの道のりは長い。
どんな道を選んでもいいし、敵はどんな倒し方をしてもいい。

その冒険の道筋に、攻略本は要らないと思っているんだ。
つまり、これをすればビジネスが上手くいくっていう王道には頼りたくない。

トマトの調達方法一つとっても、もっと効率的な方法はあるかもしれない。
道内にこだわる必要も本当はない。
けれど、北海道でトマトを作ってソースを作るなんて誰もやってないから、面白い。

誰も描いてない道で冒険するからこそ、楽しいんだよね。

トマトについて書こうと思っていたら、そんなことを考えてしまって。
だから、今回のタイトルはそれを伝えたかったんだ。

そんな冒険好きな僕が作っているけれど、「はじまりのトマトソース」の味は王道の、シンプルなおいしさだよ。
北海道でできたトマトのおいしさがぎゅっと詰まっているから、ぜひ食べてみてほしい。

―INFORMATION―
「はじまりのトマトソース」オンラインショップ
オホーツクトマト食堂公式サイト
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公式Instagram
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取材・文 宿木雪樹
デジタルマーケティングプロデュース ふぉろかる合同会社


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