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3/25 [法案記載ミス]

[要点]


法案において誤字脱字等のミスが相次いでいる。立憲民主党によると、これまでの判明分と合わせて20法案・条約で誤りがあるという。与野党双方から政府への批判が出ている。

記事によると、立民など野党4党の幹事長・書記局長は24日、国会内で会談し、全法案の再点検を政府に求めると決めた。結果がわかるまでは予算関連を除くすべての法案審議に応じない方針でも一致した(以上引用)。政府は相次ぐミスを受けて、法案の再点検を指示している。

これまでにもミスはあったものの、今回のミスは法案19本、条約1本に及んでおり、関係省庁は12に及ぶ。これほどのミスの多さは前代未聞だ。原因究明が急がれる。

記事において、政策研究大学院大の竹中治堅教授はミスが続く原因を「官僚の業務過多や霞が関全体の人材不足が考えられる」と指摘する。「法案を審査する内閣法制局の体制が十分かどうかも検証すべきだ」とも語る(以上引用)。

[感想]

法案は、誤字脱字といったミスによって法の解釈が変化することがあるため、慎重に進めなければならない。そのため、今回のように大規模にミスが見つかったことに関しては、何が原因かを突き詰める必要がある。

記事の最後にも指摘があったが、官僚の業務過多や人材不足も原因のひとつにあげられそうだ。ミスを修正する時間・人材がない場合は、官僚の働き方改革とともに見直していくべきだ。

しかし、官僚のあり方だけが問題ではないと思う。国会の運営方法にもある程度の問題の所在があるのではないだろうか?

例えば、現在のような緊急事態においても、その対応とそれとは異なる法案審議が同時並行されている状況がそうだ。今国会中での審議必ずしも必要でないと判断できる法案に関しては、臨時国会で審議するといった、情勢に応じた審議のあり方も問われる。

また、ミスがあるため審議を停止するというやり方もいかがなものか。確かにカナダ軍→イギリス軍といった大きな間違いのある場合は停止してもおかしくないが、その他の許容できる範囲の誤字脱字ならば、歩みをとめずに審議段階で修正すればいいのではないだろうか。

いずれにせよ、官僚側・国会側の双方から原因究明する必要がある。

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