見出し画像

「嘘つきは泥棒の始まり」ってどうなのよ!



ウソツキはドロボウの始まりだよ


よく耳にしたし、自分もよく言っていた



聞こえが良いというか、いかにもそれらしくきこえる



これは

ドロボウ=悪

とした絶対的な前提のもと、子どもが『ウソ』をついたとき

「『ウソ』は悪いことなんだ」と教えるための大義名分なんだとおもう



こんな大人になっちゃいけないよ、という反面教師的な意味合いをもって




【ウソって絶対悪???】

現実的には、人の話す言葉には
ウソ、濁す、ホント
の3種類があるとおもう



結果ウソになってしまうとしても

意図的なウソなのか、ホントと信じて発してしまったウソなのか

では、意味が全然違ってくる




ウソって言葉にあんまりいいイメージを持たないのは、教育のせいだろうか




ウソをつく⇒悪い

というような固定概念があるけれど


本当にウソってすべてが否定されなければならないものなのだろうか



良いウソがあるって知っていながらもそこから目を背けて

ウソを悪役にしていないだろうか




ウソって何なんだろう
ウソは泥棒の始まりって本当??


ウソについて考えてみよう…!




【ウソの分解】

一口に『ウソ』って言っても色んな種類の『ウソ』がある



サギとか約束を破るのだってウソだし

鬼ごっこだって、物語だって(まあ事実に基づくものはあるとしても)ウソだ


映画の登場人物も、俳優や女優が『役』になりきり、演じている

(映画⇒フィクション⇒ウソと考えられる)




人を傷つけるウソだけじゃなくて

映画やアニメのように人を感動させたり、何か気づかせてくれるウソもある




サピエンス全史(著者:ユヴァル・ノア・ハラリ)

という著書の中で

「人類(ホモサピエンス)は、認知革命によって得たスキル、『ウソ(うわさ話)』でチームを広げ、発展していった


との旨が書かれている





お金だって、人々が作り上げたウソ(虚構)なんだ




でも実際に

そのウソがここまで人間を育ててきて、そして今の世界を支えている

というのも間違いようだ





アニメドラマだってフィクションで


映画ドラえもんで感動しちゃうのは

作り物(=フィクション=ウソ)だとわかっていながらも、

それをまるで現実のものであるかのように信じようとして、信じちゃっているからなのかもしれない





小さいころから虚構と共に育ち

ウソ現実ごちゃ混ぜになることで、思考が止まってしまっている


だから、ウソ⇒悪 として教育されたことが固定概念化されてしまっているのではないか




ウソ=悪
なんじゃなく
て、ウソの裏側にある想いが大事なんだとおもう


それが悪意なのか善意なのか

また受け取る側が害になるのか、徳になるのか




つまり、ウソ⇒悪
ではなく

ウソ⇒悪or善

本来は、どちらにもなり得るということ



【ウソツキはドロボウのはじまり…?】

ドロボウ=犯罪=悪
この認識は間違いない!


初めに言っておくけど、ドロボウを擁護する気は全くない

世界から居なくなればいいなとおもう。こわいし




でも居なくならないのはなんでなんだろう





物を盗んでしまう背景を考えなければならない。どんな背景が考えられるのか想像してみよう(想像だから根拠はない!!)





①家でも、学校でも自分の話を聞いてくれたり、自分を受け入れてくれる人がいない。自分の存在を確かめるために。一瞬でも見ててもらいたくて、気づいてもらいたくて、悪いことと知っていながらもやってしまった
②生まれたころから家が貧乏で、毎日満足に3食食べることができなかった。そして、生きていくために物を盗んだ(ドロボウになった)



は、親や周りの大人に認められたい、もっと構ってほしいという悲痛な叫びが行動に出てしまった例

は、完全に生きていく(生理的欲求)ためにやらざるを得なかったということがわかる。物を盗む一つの手段として、ウソを使った。この例でいうと
ウソをついたからドロボウになったのではなく、ドロボウになったからウソをついてしまったということ。この順番はとても大事だとおもう





【適切につかおう】

必ずしもウソ=悪ではないこともわかったし、ウソツキだからドロボウになるのでもないのではないかということもわかった

子どもと関わるときに、「ウソツキはドロボウの始まり」という言葉や、概念を不用意に使わないように気をつけよう

また、ウソをついた時には、それは何かのサインなんだと捉え、そのウソの背景にどんな想いや気持ちがあるのか考えて関わりたい


この記事が参加している募集

ぼくは学童やプレイパーク、ボランティア等で子ども達と関わっています。原体験がその人をつくると、『心アツくなる思い出が出来ちゃう』そんな関わりを大切にしてます。詳細はトップ記事をご覧ください 前置きが長くなってしまいました。頂いたサポートは活動の際の何かに使わせて頂きたいと思います