見出し画像

ローカル設計事務所が商品開発プログラムを主催するわけ① 私の想い編


4月から商品開発プログラムを開催します。

 大坂のセメントプロデュースデザインさんと協業して、今も頑張っておられる県内事業者さん向けの新商品開発ブランディング設計をするプログラムを開催します。色んな業態の方が混ざることで視野を広げるのも狙いなので、食品、工芸、工業系。モノづくりをなりわいにされているかたを幅広く募集中です。今、細部を詰めている段階ですが説明会を4月19日にほたるいかミュージアムで行います!交流会も合わせてしますので、この記事をご覧になった皆さんご参加お待ちしております。(詳細はまとまり次第発表させていただきます)

セメントプロデュースデザインさんのプログラム「SESSION」の富山版を行います。

はじまりは7年前

 7年前といえば、地方創生加速化交付金事業が全国で繰り広げられた2016年度になります。ここ滑川市も応募したんですが、私が民間側で事業の骨子を作成して10個の事業を実施しました。その前から木下斉さんの「まちで闘う方法論」であったり「稼ぐまちが地方を変える」などを拝読していたので、いかに外貨を稼いでくるか。という部分を実現するために商品開発プログラムを計画しました。
 木下さんを私淑するなら交付金使うな、使うならリターンを確実に出せ、というご批判ごもっとも。そのときは行政からのお話もあったので乗りましたが、その後はリターンを出し続けるべく公金を使わずにできることを進めています。(ここはまた別の記事で)

ただ新しいラベルを張っただけでは変わらない。

 行政の企画する商品開発プログラムは、地域の名産品XXXXを使って商品を作りました!地元の道の駅で販売します!!という形がとっても多いです。結果見えやすいし、KPIの設定、検証も楽だからね。ただ本当に事業者さんのためになっているか、は疑問です。雇用が増えたり、キャッシュフローが改善して投資サイクルが生まれたりするまで効果が出ているのか?公金を使う以上主催者の自己満足で終わらないように気を付けて計画しました。その中で京都の仲間がセメントプロデュースデザインさんを紹介してくれて、10月くらいだったかな?ご相談に伺いました。そこからただの設計事務所だった人間に商品開発のステップを教えていただきながら詰めていきました。

行政視点ではなく、事業者視点で役に立つ開発プログラムを

 このプログラムは5社の参加でスタートして、市場分析、自社の経営資源整理、そこから狙う売り場に刺さるようにデザインを含めて商品を開発しました。川村水産さん、カネツル砂子商店さんは慣れてらっしゃるのでスピーディで、石乃濱田さんはポップアップ後も調整を重ね、スタートから2年後のギフトショーにてお披露目となりました。

 行政の予算と事業年度終わったので、そこでお疲れ様でした。ではなく私も濱田さんと金沢や燕三条へ打合せに同行したり、セメントプロデュースデザインさんも隙間隙間でフォローアップしていただけました。そのおかげでフランフランやとある3つ星ホテルに採用されたりと、熱量持ってやりきることで道は開けるんだな、と実感したプログラムです。

1年間で試作まで行い、日本橋とやま館でポップアップリテールを開催。そこからブラッシュアップを経て正式に各社販売しました。

あれから7年経って

 この7年間はコワーキングスペースの運営であったり、南砺市のブランド創設のディレクションであったり、なりわいや空間の設計なんかを行ってきました。2023年は自分の子どもの小学校で値付けの販売実習を企画して外部講師になってました。それと私の記事でご好評いただいた市の会議でワイワイ放言させていただいてたんですが、そろそろ自分、口だけの評論家みたいになってるな。と自戒していたところ、セメントプロデュースデザインの金谷さんからもう1回やろうよ、というお声がけをいただき、どうせなら公金を使わずに公的な事業にしたいと考えて、7年間で知り合った近くの方に相談するとみんながやりましょう!と前向きに言っていただけたこともあり、
今ひたすら営業しながら、効果的なプログラムになるように仕組みも詰めています。

下の記事で会議で話したことをまとめました。じゃあ自分やっているのか。と自分に問う意味もこめて。

公金を使わない=持続可能

 行政の予算を頼ると、だいたい3年で見直しが入るので長く続けたいものこそ、公金を使わずに成り立つように仕組みを設計することが大事です。7年前も国の予算がなくなった後は、行政側からのアクションは皆無でした。
 今回は前回の反省も踏まえ、参加事業者さんからの会費をいただきプログラムを運営していこうとしています。ただ正月の地震もあったことから現状を変える熱意もある、自社に負荷をかけて、最後までやりきる覚悟もあるけど、予算だけがちょっとという方はご相談ください。サポートできる仕組みを用意する予定です!!

熱量持って、今を変えましょう!

このプログラムは
・販路に悩む事業者さん
・自社の技術や想いをうまく発信できない事業者さん
・異分野へジャンプしたい事業者さん
・企画を担う幹部人材の育成をしたい事業者さん

にとっても効果的になるんじゃないかなと思います。
詳細はまとまり次第続報で発表していきますので、是非ご参加の程宜しくお願い致します!!

しばらくSESSION富山について記事を書いて行きます。
次回は参加された石乃濱田さんの開発とそれから編 をお届けします。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?