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【読書感想】飛ぶ教室

飛ぶ教室 エーリヒ・ケストナー/池内紀

3月で花粉もびゅんびゅん飛んでいるけど、まあ結構寒いし時期外れになってしまったけどクリスマスの話『飛ぶ教室』です。

目次や前書きを読んでいるうちは、おや……これは難しいやつなのか?と少し心配になったけど、素直な面白さだった。いや~だって目次って大体さ、一言っていうか一単語くらいじゃん?長くても一文ぐらいじゃん?それがさ~例えば第一章の欄をみてみる?

第一章 28
壁をつたう者 ダンスに励む人々のこと ピカ一の秀才、憤然と怒る 大きな白いつけひげの話 「飛ぶ教室」の冒険についてのしかるべき報告 韻文つき舞台稽古、並びに予期せざる中断について

エーリヒ・ケストナー 池内紀訳『飛ぶ教室』、新潮社文庫、2014年、目次、(ISBN 978-4-10-218641-1)

これ?もくじなんだぜ?信じられるか?(笑)

でも、本編の面白さよ。児童文学の良さみたいなのがつまっていてよかったなあ。ハッピーに展開していく、友情の話、いい大人たち。もちろんそういう部分もよかったけど、作者は大人になっても子供だった時の気持ちを忘れないで書いてくれている人なのかなあと思う。子供だからって何も考えていないみたいな、ただの無邪気みたいな描かれ方じゃないのが好きなところだな。


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