【著名VCのピッチテンプレ集】YCombinator、SEQUOIA、First Round、500startups
こんにちわ。ZVentureCapital大久保(@koheei_okubo)です。今回は、海外著名VCによるピッチ資料のテンプレートをご紹介します。これから資金調達に回られる起業家のご参考になればと思います。また、「上場企業から学ぶバズったピッチスライド」「プレゼンは魅せ方が鍵~資料作成に役立つIR資料~」では、プレゼンの要素ごとに参考になるスライドを多数掲載しているのでご参照ください。
Y Combinator
まずは言わずとしれた世界的なアクセラレータープログラムY Combinator のテンプレ資料です。18年春にYコンが作成したシード企業に特化したテンプレとなっております。
主なスライド項目は下記になってます。
1.課題
2.解決策
3.トラクション
4.差別化要因・強み
5.ピジネスモデル
6.成長戦略・市場
7.チーム
8.必要資金
Y Combinatorの採択基準も下記の4つということなので、以下問いはピッチ作成時にも参考になりそうです。
1)この企業は”たくさん”の人が”本当に”愛することのできるプロダクトを作りそうか?
2)この企業はコピーされにくいか?
3) この起業家は5年後にはビッグになる資質を備えているか?どか
4)この企業は明確で重要なミッションを掲げているか?
出典:記事
Sequoia Capital
続いて、アップル・Google・Airbnb等に投資しているSequoia Capitalのテンプレ資料です。
主なスライド項目は下記となってます。
1.ビジョン
2.課題
3.解決策
4.なぜ今か
→過去になぜなかったか。あるとすると、自分が上手くいくインサイト
5.市場規模
→トップダウン、ボトムアップの双方
6.競合
→参入障壁の築き方
7.製品
8.ビジネスモデル
9.チーム
10.事業計画
セコイアはビジネス選定の重要事項として下記4つを挙げているので、これらの問いもスライド作成時に参考になりそうです。
1,”今は小さく将来大きく”なる市場を狙え
2,”明らかに不便な”ユーザー体験を探せ
3,次のビッグウェーブを見極めて”乗れ”
4,”盲目的に熱中”できるビジネスを選べ
出典:ブログ
First Round Capital
続いてUberやWarby Parkerに出資しているFirst Round Capitalのテンプレ資料です。
以下10この項目で構成されています。セコイアのテンプレととても似ています。
1.ビジョン
2.課題
3.解決策
4.トラクション
5.なぜ今か
6.市場規模
7.競合比較/優位性
8.ビジネスモデル
9.チーム
10.事業計画
First Round Capitalはアイデア・チームの評価として下記の様なものがあるようなのでこのような問いについて考えるのも参考になると思います。
・自分たちしか知らない市場に対するインサイトがあるか
・初期ユーザーが少数でも熱狂的か
・市場選定が適切か
・チームとして、辛抱強く、柔軟性があり、事業にフィットしており、ストーリーテリング力があり、実行能力に長けているか
出典:ブログ
500 Startups
最後に世界的にも著名なアクセラレーターの500 Startupsのテンプレ資料でございます。
スライドは以下9つの項目で構成されています。ここまで3つのテンプレを読んでいただいている方なら、ほぼ同じだな、と思うでしょう。
1.課題
→「”課題”のないところに”解決策”は必要ない」
2.解決策
→「既存の”解決策”よりいかに優れてるか」
3.市場規模
4.ビジネスモデル
5.差別優位
6.競合比較
7.マーケティングプラン
8.チーム
9.資金
最後に
いかがでしたでしょうか。4パターン見ることで抑えるべきポイントがわかった方と思います。ご自身のスタイルにフィットする形でアレンジしつつご活用いただければと思います。また、更に詳細なピッチ資料のスライドの魅せ方については、「プレゼンは魅せ方が鍵~資料作成に役立つIR資料~」に記載しているのでご参考ください。シリーズA以降のピッチ資料作成の相談も乗ってますので、お気軽にツイッターでご連絡ください。