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24歳ブス、ちょっとだけ痩せる

ここ最近一週間でハエの交尾を二回見ました。
四ツ谷です。

ハエでさえ恋の季節です。くそー!

前回のあらすじ
自分から目をそらし続けたデブスは、意を決して体重計に乗った──
以上!

そしてそれから三ヶ月強。(全然更新しなーぜ!!)
なんと……!
77kgもあった私の身体がが
とてつもなく健康的でスリムな35kgに!!!
(どう考えても別人になってる上に振り幅が極端すぎるビフォーアフター画像)

漢方?お金の無駄です!

無理な運動?やめときなさいよ、身体を痛めるだけです笑

食事制限??
美味しいものを我慢して痩せるなんて
時代遅れですよ笑笑

私が何で痩せたかって?それは…


なんかオーガニックのなんか成分が痩せ菌的なものを増やして代謝とか色々上げてリンパの流れとかむくみ改善とかサプリメントを飲み続けたからです!!!

(ドン!!!!!!!!)

(ここで端っこにちっちゃく月額購入制と書いてある通販ページのリンクを載せる。初回だけ安い。送料が高い。)







…てなれば今頃アフィリエイトでガッポガッポだったのにねぇ。多分。おそらく。

ここからは何の参考にも金にもならない一ヶ月短期ダイエット記録になります。

まず痩せようと決意したのが4月の頭頃。

前提として私の中で二つの条件がありました。

1.ダイエットにお金をかけたくない
今まで自分に対して全くお金をかけていなかった私は服にせよ、コスメにせよ、スキンケアにせよ、髪の毛にせよとにかくかけなければいけないお金が多すぎる!

言うなれば美容借金です。
国は義務教育の時点でブス程美容に金をかけるべきと教育すべきだ。
正直今まで何もしてこなかったツケが大きすぎて払える気がしないぜ。

なんかサプリとか痩せやすい食事とか(体に良い!て言われてる食材大体高くない?)ジムに毎月通うだとかは正直やってらんないのだ。

2.人前で運動したくない
「なにいうとうねん」て話でですが、私だって24年間ずっとデブのままでいようとしたわけではないのです。
何年か前に痩せようとして毎朝家の周りをジョギングしていた時期がありました。
ブスの必死な顔を見られないようにマスクをしてのジョギングは中々にしんどかったです。
うちは中途半端な田舎なので老人が多く、早朝5時にでも路上に何のためにそんなに早く起きとんねんというオジイオバァ達がいるのです。
そのオジイ達のまるでブサイクな豚が必死に贅肉を落とそうとのたのた走り回ってんな〜という目線と母の「毎日フヒフヒ言いながらやってんでしょw」という言葉に心が折れ、程なくしてジョギングの週間は終了してしまった。
なので運動しているところはなるべく誰かに見られたくない。

…まぁこの二つの条件がどうしようもなく無理がある事だと、TikTokでみた「室内で簡単に痩せる方法!」みたいな動画をいくつか試しつづけて全く効果が出ない事でよーく理解しました。

ならば、どうするか。
再びジョギングを再開するのは恐らく私の心が持たない。かといって“手軽な運動”なんてもので痩せることなど出来ないことはわかってしまった。

だからと言って高い金払ってジムに行ってゴリゴリの体育人間達に囲まれる、何ならパーソナルトレーナーと言う名のマッチョ男性(自分の一番苦手なタイプ!!)と二人きりなんて心が粉砕骨折するしな!(それはそれでストレスで痩せそうではある、やつれるともいう)

私が痩せることは不可能なのだろうか…

なんて事を宣うわがままボディのわがままクソ人間の元に天啓が訪れた。

近所にチョコザップが開店したのだ。

チョコザップと言えば最近は景気がいいのかやたらめったらCMを打っているのでご存知の方も多いと思うが、簡単に言うと
「24hいつでもトレーニング機器開放してるから月額払って好き勝手つかってねジム」
だ。
私はそのカジュアルな雰囲気にまんまと釣られ契約してしまった。広告の力に負けた気分がしてなんだか悔しかった。

入って見ると「私服でそのままトレーニング!」とは謳っていたものだが意外と皆トレーニング用のジャージに着替えて本格的に筋トレに勤しんでいる様に見えた。私はそういう“形から入る”スタンスで行くと形に入った時点で満足して継続しなくなってしまうタイプなので、私服しか持っていなかった。

ちょー居心地悪いっす。

客層はうちが田舎だからか年齢層は比較的満遍なく、老後健康の為に運動しようって感じのオジイから痩せたいオバチャンやら、モテる為に筋トレやってますな兄ちゃんまでいたので幸い痩せて彼氏を作りたい豚もまぁ、人間様の中で浮かないでいられた。

ただ、始まる前に死ぬ程チラシをばら撒いていた効果か知らないが、常に人に囲まれてる状態だった。

余談だがうちの様な田舎は基本的に新しいものは忌避される傾向にある。
セルフレジはいつもスッカラカンだし、パネルで注文するお店はやり方を聞く老人達で溢れて結局店員さんが聞くほうが早いんじゃねぇのって感じだし、少しでもおしゃれなお店は一年と持たずに潰れる。
なので最新の塊みたいなチョコザップが繁盛しているのは意外だった。

ともかく私が行く時間帯は常に誰かが筋トレ器具やらなんか走れる奴やらを使っているので、私は隅っこにぽつんと何故か誰もやらない“自転車漕ぐやつ”しかやれなかった。

私は自転車漕ぐやつを一回につき15分2セットやった。
(因みに今でも筋トレとかの◯◯何セットという概念がいまいちよくわかってないが、15分間自転車漕いで、ちょっと休んでからまた同じだけやるって感じでいいすかね?)

私はただただ自転車を漕ぎつづけた。
チョコザップの中はWi-Fiが通っているので、芸人のラジオを聴きながら漕ぎ続けた。
ラジオを聴きながらだと「このコーナー終わりまでは続けよう、いや次のエピソードも聴きたいなぁ!」
で気づいたら汗だくになるまで漕いでいられた。

ありがとう、デドコロ!!(面白いので聴いてね、Spotifyとラジオクラウドで聴けるよ)

チョコザップの中にはセルフエステと脱毛機器もあったが、それは正直よくわかんなかった。てか、効果無かったし誰もやってなかった。

そんなこんなで私は一ヶ月チョコザップの隅で自転車を漕ぎまくっていたら77kgから66kgまで痩せることが出来た。

本当に気づいたら何か痩せてた。
痩せている実感も正直無かった。悲しかった。
なんか「ズボンのサイズがワンサイズ小さくなりました!」みたいなの欲しかった。

まぁでも、平均で考えると所詮トトロから中トトロの中間の中間トトロになっただけの変化なのでやむなし。

これが大体今年の4月から5月にかけての出来事。そして今日、私は所詮大デブから中デブになっただけの存在なんだと思い知らされる出来事があった。

長らく着ていたトレンチコートが駄目になったのでせっかくだから奮発してちょっといいトレンチを買おうと私はルミネのおしゃ店に繰り出した。

「一万五千円までなら余裕で出しちゃうぞー」
と、服が大キライな私にしては珍しく上機嫌に普段ならおしゃれバリアに阻まれて入らないようなお店にも入っていった。

知らなかったんですけど、少し薄手のトレンチコートって基本秋口に売られる物で今の時期はもっと寒くなった時期向けの厚手のコートしか売ってないんですね。私は1月位までなら薄手のコートでいられると思うんですが、多分その感覚がもうデブですね多分。

そんなこともあってトレンチコート探しに苦戦しながらやっと自分好みのコートを見つけ、お値段も丁度いいときたもんだ。
私の「おっ、いけるやん!!」という心の声をショップ店員さん特有の読心能力により嗅ぎつけられ流れる様に私は試着室へ叩き込まれた。

トレンチコートだと思ったそれは、なんか下の方だけスカート状になっている羽織るだけが出来ないタイプだった。
腕は通った、体は通った、が。
ウエストのボタンはちょっとでも力を入れたら弾け飛んでしまいそうな位ギチギチだった。
肩周りは最早とまらない有り様だった。

鏡には紐に巻かれたハムの様に限界ギリギリのデブスが映っていた。

これ以上大きいサイズは無かった。
やはり私にMサイズは無理だったのだ。
しまむらやGUのMとは違うのだおしゃれ着のMは。
ちょっと痩せて調子にのっていただけだったのだ。


ただ…肩周りに関しては最早痩せるとか痩せないとかの問題じゃ無くて骨格の問題だからこれから自分が平均的な体重まで痩せたとしてもあの服入らないんですけど!!!
私がラグビー選手みたいな肩幅してるのがいけないんですけどね!!!!

それはそれとして自分の無力さというか愚かさを思い知らされた出来事でした。

少年漫画の負けイベみたいな気持ちです。今。
「俺…も"っ"と"痩"せ"て"ぇ"…!」


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