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24日のエスカレーター

今日も遅い朝に最寄駅へと向かう私。

下りエスカレーターに乗ろうとすると、正面から高校生のカップルがゆっくりと上がってくる。
彼女の一歩後ろに立っている男の子は、段差が消える直前で赤い紙袋を彼女の右肩に差し出した。

右肩を覗き込むんだ女の子は、動きが止まった床へ一歩踏み出しながら、
両手で紙袋を受け取り、満面の笑みを浮かべた。男の子も誇らしげである。

彼らが歩き出すと、私の前で男子高校生3人組がエスカレーターに乗ろうとしていた。
カップルの様子を見ていた3人組の1人は、下りエスカレーターの壁を蹴る真似をして嫉妬していた。
他の二人は苦笑いを受け浮かべつつ、私の前で談笑している。

そんなクリスマスの朝。彼らに幸あれ。俺にも幸くれ。

私なんかにサポートする意味があるのかは不明ですが、 してくれたらあなたの脳内で土下座します。 焼きじゃない方の。