見出し画像

岡山経済新聞の読書会vol.1「青い鳥」

読書は楽しい。見たことのない世界を見せてくれる。
自分の考えたことは、空気の中に消えていく。
煙のようにスゥ〜っとなかったことになる。
その匂いはかすかに残る。

読書会

読書会ではその煙のようなものを持ち寄る。
言葉にならない、でも頭に一度、通過した何かを言語化してみる時間。

青い鳥

作家の重松清さんの「青い鳥」を今日はテーマとした。
重松さんは岡山出身ということで、選書した。

「青い鳥」といえば、幸せの青い鳥。
「ようこそ、ここへ!クックック!!私の青い鳥」
桜田淳子が1973年に歌った「私の青い鳥」。
古いから私も正直、そんな知っているわけではないけど、
聞いたことはある。そして、耳に残る。

そして、もっとも一般的なのは、童話の「青い鳥」。
チルチルミチルの青い鳥は、有名だけど、読んだことのある人は
本当は少ない作品ではないだろうか。

貧しい木こりの子供であるチルチル(Tyltyl)とミチル(Mytyl)の兄妹が、クリスマス・イヴの夢の中で老婆の姿をした妖精ベリリュンヌ(Bérylune)(若月訳では「ベリーリウンヌ」)に頼まれ、彼女の病気の娘のために、幸福の青い鳥を探しに行く。チルチルが、ベリリュンヌから与えられた帽子の額に付いているダイヤモンドを回すことによって、頭のコブが押され、物の本質を見通すことができ(“心眼”が開く)、動物や火や水などの元素が魂を持っているのがわかる。
ふたりは光に案内され、青い鳥を探して思い出の国、夜の御殿、森、幸福の花園、墓地、未来の王国を冒険する。夢からさめた後、森や家の中が以前よりも幸福であるように見える。チルチルは自分の鳥かごの鳥が以前より青くなっているのに気づき、それを妖精に似た隣人のベルランゴ夫人(Berlingot)(若月訳では「ベランゴー」)の病気の娘に与える。病気が治った娘が礼を言いに来るが、彼女は鳥に逃げられてしまう。

Wikpedia 青い鳥より

最後、青い鳥はいなくなってしまうことは有名だが、内容はあまり知られていない。また、夢の中の話と現実を入り混じる複雑な物語にも興味が湧く。

重松清と「青い鳥」

重松清さんがチルチルミチルのことをどれだけ意識しているかはわからないが、チルチルミチルの物語があることを前提に、読書会をスタートするのが自然かと思い、チルチルミチルを改めて読んでみた。

「おまもり」

同著に収録されている1編「おまもり」を中心に話をした。
気になる言葉、文章、登場人物、それぞれにお話ししてもらった。
お守りは、誰かの思い(願い)が込められているだけじゃなく、
神様を介在して、思いや事実では変えられない何かわからない力が
世の中を変える。何かはよくわからないが、それを神様と呼んでおく。

学校の先生

参加者に思い出に残っている先生、出会えてよかった先生について話してもらった。残念なことに「この先生!」という話はなかった。
私は小学校4年生の時の先生に出会えたことは人生を変えたと言ってもいい。世の中は広く、興味の対象はたくさんあることを教えてくれた。
それは、勉強以外にも楽しいことはあると言っているようでもあったし、
勉強をすれば世界はもっと広がるという意味でもあった。

小学生の参加者

小学生と一緒に話した。学校の話、いじめの話、昔の話、先生の話。
「大人の会議」に私も入る!と一緒に入ってくれた。
学校は楽しいところ。学校は何するところ?
楽しいのは、仲の良い友達がいるから?

次回は歌集を読む。

お待ちしております。
書籍の販売も致します。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?