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キャリアカウンセラーのおかちんです。

今日はどんな一日でしたか?



街を見渡していたら、ふと“あること”に気がつきました。

『○○禁止』って多すぎない?


駐車禁止、右折禁止、進入禁止・・・などとの道路標識はもちろんですが、立入禁止、駐輪禁止、ポイ捨て禁止、釣り禁止、ゴミ捨て禁止、路上喫煙禁止・・・などなど、無数の『禁止』にあふれています。


いつもこうやって『禁止』を刷り込まれているんだなーと思ったら、何だか悲しくなってきました。

ダメダメダメダメ・・・って言われ続けると、「やってみよう!」って気持ちがそがれてしまうのでは?


一方で不安を感じやすい気質の日本人には、「~してはならない」という表現は認知しやすく、一定の効果はあるようです。


日本は“ロックダウン”ではなく“緊急事態宣言”で対処しています。これも、不安を感じやすい気質を利用した方法なんでしょうね。


ところが人には『馴化(じゅんか)』といって、刺激に馴れ(慣れ)てしまう性質があります。

【順化/馴化】
生物が、異なった環境、特に気候の異なった土地に移された場合、しだいにその環境に適応するような体質に変わること。「寒冷地の気候に—する」
出典:デジタル大辞泉/小学館

本来は気候変化に慣れる意味で使う言葉ですが、「不要不急の外出禁止」という言葉に慣れてしまい、当初ほどの効果はなくなってきたことは、馴化と言えるでしょう。



では、馴化に対してどうすればよいのか?

それは、“別の新たな刺激を与えること”です。
禁止に慣れてしまったのなら・・・・・・“禁止の逆”を行えばいいんです!

禁止の対義語は『許可・解禁』ですが、もう少し別の視点で考えてみます。



禁止を「行動などを制限し、違反した場合に罰を与えること」とします。

ではその反対はというと、
「行動などを推奨し、遵守した場合に褒賞を与えること」となりますね。

つまり、「守ってくれてありがとう」と褒める(感謝する)方法でルールを守ってもらう発想です。



実はこの方法、すでに様々ところで導入されています。

◆自動車の運転スコアを表示するシステム。がんばってよいスコアを出そうとすれば、自然と急発進・急ブレーキ・速度超過が防げ、エコで安全な運転につながります。

◆歩道に据え付けられたベンチ。駐輪にしにくくするだけでなく、子どもや高齢者がちょっと休める効果もあり、街を歩く人を増やすことにもつながります。

◆不法投棄が多い場所に置かれた鳥居。信心深い日本人は「バチが当たる」と感じて投棄が減るのだとか。

◆トイレの「いつもきれいに使っていただきありがとうございます」という貼り紙。ありがとうと言われると逆らうことにためらいが出るようです。


ただ、いずれも馴化は避けられません。すでに効果がなくなっているものもあります。

ですが、ダメと言われ続けるより、ありがとうと言われ続けた方が気持ちよく過ごせるように感じませんか?



いま、世の中は禁止ばかりで苦しい思いをしている人もたくさんいます。
せめてわたしだけでも「~しましょう」と望ましい行動を示すことで、他者に働きかけていきたいですね。




明日も佳き日でありますように@おかちん

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