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#51 妊婦の立場で立ち会い出産に思うこと。

2021年4月20日。

無事に出産を終えて、今週で3週間目に入る。この記事では、妊婦の立場から、夫の立ち会い出産について記事を書き留める。


立ち会い出産はなくてもいい

......というのが、私の考えだ。

コロナの影響で、今は立ち会い出産を行っていない病院が多いはず。twitterで立ち会い出産をしたフォロワーさんはいたが、レアケースだと思う。

話を戻して、私のパートナーもそうであったように、立ち会い出産を希望する男性は多い......もしくは増えている印象がある。

妊娠・出産の経験ができないぶん、せめてその一部であっても共有したい思いがあるんだろう。もしくは、めったに経験できないことだからこそ記録として残したいのかもしれない。理由はそれぞれあるとしても、主な理由はどちらかに当てはまるだろう。

立ち会い出産を男性が希望する気持ち自体は理解できるし、それを否定するつもりはまったくない。夫婦間で話し合って決めたことなら、それでいい。

が、出産した立場からすると『立ち会う覚悟はできてるの?』と聞きたくなってしまう。余計なお節介なのは重々承知しているが、男性が覚悟を持てないまま立ち会い出産に臨むと、妊婦にとっても男性にとっても良い思い出にはならないように感じるからだ。


立ち会い出産がなくてもいい理由

立ち会い出産がなくてもいい理由は下記のとおり。

①初産だと出産そのものが不安だから
『出産=痛い』と聞くけど、痛みの程度は想像できない。不安を解消するのにパートナーが寄り添ってくれるのは嬉しいことではあるけど、怖気づかれたり腰が引けてたりすると『この人、大丈夫?』と不安になるから安心して出産に臨みにくい。

②冷静な対応が必要になるから
妊娠はもちろん、出産も最後まで何が起こるかわからない。出産直前でトラブルが起きるかもしれないし、状況によっては命の危険だってゼロではない。気持ちを落ち着かせるには経験豊富な助産師や医師に一緒にいてもらった方がはるかに安心して出産に臨める......というのが正直なところ。

③出産時の姿を見せたくないから
痛みの程度に関係なく動物的なうめき声を上げたり叫んだりする。痛みの耐え方には個人差があるが、中には目を覆いたくなるくらい動物的になる人もいるらしい。出産する本人は必死で、周りのことなんて気にも留めないが、客観的に見れる立場からするとドン引きなんじゃないか。後の笑い話になるかもしれないが、事あるごとにネタになるのは気持ちのいいものではない。

④一緒にいればいいってものでもないから
当事者と第三者では物事を見る視点も受け取り方も違うし、できることも違う。それぞれがその状況でできることにベストを尽くせばいいから、必ず一緒にいなければならない......とは限らない。離れていても連絡手段はあるから、お互いを思い合っていれば十分じゃないのかなと思う。


それでも立ち会い出産に臨みたいときは

『それでも立ち会い出産したい!』......という男性もいると思うので、そういう男性にできることは下記のとおり。

①妊娠・出産の情報を自発的に収集する
『教えてもらう』というスタンスでいると、妊娠も出産もどこか他人事で実感がわかないし、理解も想像もしにくい。情報収集はYoutubeでもネット検索でもできる。ただし、間違った情報もあるから精査は必要だ。

②パートナーにできることを実践する
妊娠中も産後も女性の身体には負荷がかかるから、これまで何ともなかった家事も大きな負担になる。今までできていたことができなくなる。女性に任せっきりにするのをやめる。特に『見えない家事』までやってくれると助かる。

③会話のキャッチボールを頻繁に行う
これは日頃からお互いが思ったことや感じたことを素直に言い合える関係であれば十分、ということ。お互いのことを信頼してないと、そもそもで一緒にいたいとは思えない。不安とかネガティブなことも共有しつつ、それを二人で乗り越える力がどうしても必要だ。

④立ち会う覚悟を持つ
妊婦の立場からすると、興味本位でとか、生半可な気持ちで立ち会ってほしくない。必死で出産してるから、せめてそれを支える冷静さを兼ね備えてほしい。『出産で生命の危機にまで至る確率は高くはない』と助産師に言われたけど、無事に終えるまでは何が起こるかわからない。実際に起こるかは別として、あらゆる事態を想定しておくのは良策だと思う。

......あれこれ羅列したが、要はお互いに良好な関係を築けてると認識できていれば十分、という話。どちらか一方が相手に対して違和感を覚えているなら、産前に解消すること。

産後は生活が激変するから、小さな違和感は一気に大きくなってストレスの一因になる。事前に予防できることは予防しておきたいものだ。

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