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#70 一人暮らし、自分に合った物件探しの方法は?

この記事では、一人暮らしを始めるときの物件を選ぶ方法について紹介します。


✓自分に合う物件はどう選んだらいい?
✓他人と同居するってどんな感じ?不安はないの?
✓一人暮らしを始めるときに気をつけておくことは?


とお悩みの方にとって、参考になれば嬉しいです。


物件ごとのメリット・デメリット

引っ越し先の物件を選ぶときに検討しておきたい要素は、候補のエリアと物件の条件とあわせて、物件の種類も重要です。

なぜなら、引っ越しはそれなりにまとまった額の出費になるからです。できることなら「失敗だった」と後悔したくないですよね。

そこで、一人暮らしを始めるときの物件候補になる賃貸物件、シェアハウス、ソーシャルアパートメントそれぞれの物件の特徴、メリットとデメリットをまとめることにします。

どの物件を選んでも、あなたにとってパーフェクトな物件に出会えるとは限りませんが、納得のいく物件を選んでください。


①賃貸物件のメリット・デメリット

賃貸物件は、部屋も設備もすべて占有できる物件です。テレビCMで見かける「SUUMO(スーモ)」などの物件ポータルサイトに掲載されていて、多くの方に認知されています。

<メリット>
・自由に過ごせる
・気軽に友人などを自宅に呼べる
・家具や家電にこだわれる

<デメリット>
・孤独を感じやすい
・体調不良のときに心細くなりやすい
・初期費用が他の物件より多くなる傾向がある

デメリットの3つ目に挙げた初期費用について、賃貸物件は家賃、敷金、礼金、保険料、鍵交換費用が挙げられます。これに対して、シェアハウスとソーシャルアパートメントでは敷金と礼金は生じません。ひとつの物件に複数人が同居する物件です。自室のみが占有スペースで、キッチン、浴室、トイレ、リビング・ダイニングは共有スペースです。リビング・ダイニングがない物件もあります。


②シェアハウスのメリット・デメリット

シェアハウスは、ひとつの物件に複数人が同居する物件です。占有できるのは自室のみ。キッチン、浴室、トイレなどその他のスペース、置かれている家具・家電は共用です。他人と同居する前提なので、生活するうえで最低限のルールが設けられています。

<メリット>
・初期費用が安い(家賃、保険料、保証金)
・家具や家電が揃っているので、持ち込むものが最小限
・フリーレント物件(入居後2週間~1ヶ月)
・物件によっては、業者が定期清掃に入る

<デメリット>
・利用ルールが設けられている(違反した場合は退去)
・同居人との間でトラブルが起こる可能性がある
・友人などの訪問は事前申告制もしくは禁止

なお、シェアハウス専門のポータルサイトとしてもっとも知られているのは「ひつじ不動産」です。他にもサイトがありますので、詳しくは「シェアハウス」で検索してみてくださいね。


③ソーシャルアパートメントのメリット・デメリット

ソーシャルアパートメントは、㈱グローバルエージェンツが運営する、ひとつの物件に複数人が同居する物件です。シェアハウスと同様、自室のみが占有、キッチン、浴室、トイレといったその他の場所は共有スペースです。

シェアハウスとの違いは「コミュニケーションの濃さ」。物件にはリビングやラウンジなど、住人が詰まるスペースが必ず設けられていて、住人同士が積極的に接点を持つ文化があります。

<メリット>
・家具や家電が揃っている
・共有スペースに定期清掃が入る
・住人との会話を通して自分にはない価値観をに触れられる

<デメリット>
・利用ルールが設けられている(違反した場合は退去)
・同居人との間でトラブルが起こる可能性がある
・友人などの訪問は事前申告制もしくは禁止

なお、ソーシャルアパートメントについては下記のリンクから物件を確認できます。


自分に合った物件を選ぶコツ

自分に合った物件を選ぶときは、自分の「性格」と「経済面」のバランスが保てる中間地点を選ぶのがおすすめです。

これだけだとわかりにくいので、私の体験談を紹介します。

私がはじめての一人暮らしで選んだ物件はシェアハウスです。きっかけは、「ひとり暮らしをとことん楽しむ(現在は休刊)」という雑誌でシェアハウスの存在を知ったことです。当時(2010年頃)はシェアハウスの出始めの時期で、シェアハウス物件数は少なかったのですが、「おしゃれな内装の部屋に安く住める!」と思い内見へ行き、とある物件にひとめぼれをして即決して入居しました。

以降、1度目の結婚を挟んで計3件のシェアハウスを渡り歩いたので、ある意味ベテランの域です。おそらく、シェアハウスでの生活を謳歌していて、同居人と定期的にお出かけに行ったり、家でご飯を一緒に作って食べたり、夜な夜な語り合ったりもしました。一方で、下記のような嫌な思いをしたこともあります。

・私物を同居人に無断で使われた
・同居人のトラブルが飛び火して、面倒な思いをした
・管理会社にクレームを入れたのにスルーされた

賃貸物件と違って、同居人とは毎日のように会うので気まずい思いをしましたが、このようなトラブルそのものは賃貸物件でも起こりうることなので、シェアハウスならではのデメリットとは言えないです。

では、何が物件を選ぶときの判断材料になるかと言えば、下記3つ。

✓他人との距離感をある程度寛容できるか
✓家に居るときもゆるく他人(ルール)と関われるか
✓経済的に、一人暮らしを続けられるか

ルールは「共用スペースには自分のものを置かないように」など、必要最低限のゆるいもの。それでも、「家に他人がいるのが耐えられない」と感じるのであれば、賃貸物件一択。ルールが許容できるなら、シェアハウスやソーシャルアパートメントも選択肢に入るでしょう。

シェアハウスやソーシャルアパートメントは、家に他人がいるとはいえ、人が集まって積極的に関われる場があるだけで、そこに自分が加わらなければならないわけではありません。自分なりに同居人と距離を保てるのであれば、生活していても苦になることはありません。

そしてもっとも重要なのは経済面。自分のこだわりに合う物件を契約しても、その生活を続けられなくなってしまっては意味がありません。収入や貯金も考慮して判断する必要がありません。


一人暮らしを始めるときに心がけておきたいこと

ズバリ、「一人暮らしをしていても、一人じゃない」ということです。

一人暮らしなんだから、家のことは何をするにしても自分が対応することにはなります。ですが、その過程で「誰かに支えられている」と感じる場面は何回かはあります。

私は毒親の過干渉が影響して「自分一人で何でもやってやる」と思い込んでいたし、実際にたいていのことは乗り越えてきちゃったので、それを実感できるようになったのは恥ずかしながらつい最近です。とはいえ、一人暮らしの経験があったからこそ、誰かがいることの安心感を強く感じることになったのかなと思っています。

人は、環境によって良くも悪くも変わります。毒親育ちにとっては、一人暮らしは毒親との関係を見つめ直す大きなチャンスであることに間違いはありません。これは断言できます。

毒親に毒され続けていると、特に新しいことを始めるとか、何かを変化させることに抵抗があります。行動を起こすにしても、時間がかかってしまうのも仕方ないかもしれないです。けれども、一人暮らしまで踏み出せた人が、それ以上の行動を起こせないわけがない......とも思います。

自分に合う物件を見つけて、プラスαで行動してみるのもアリです。


まとめ:自分に合った物件を自分で決めよう!

この記事では、

✓自分に合う物件はどう選んだらいい?
✓他人と同居するってどんな感じ?不安はないの?
✓一人暮らしを始めるときに気をつけておくことは?

について紹介しました。引っ越し先の物件を決めようと考えている方の参考になれば嬉しいです。

この数年は、アドレスホッパーなど暮らし方のバリエーションが増えていて、既成概念が取っ払われる傾向にあります。自分の生活スタイルは自由であっていいし、それが認められやすい時代に突入しているようにも個人的には感じています。

仕事の都合で定住せざるを得ない人が多数派ではありますが、その中で最大限自由でいられる選択をしていきたいですね。自分にとってどんな物件が合うか決めかねているときは、一番興味のある物件を選んでみるのもアリです。

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