#82 毒親育ちが考える理想の母親像。
この記事は、
ということについて、毒親育ちママの私なりの解釈を紹介します。子育てに対して不安がある方、親として子供にできることを悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。
親であることの「正解」はない
私は、親であることの「正解」はないと考えています。
ママ歴が1年弱、親としての新米が言うことに反発される方もいらっしゃるかもしれません。ですが、性格や価値観は千差万別で、誰として同じ人はいない中で正解を求めるのはナンセンスです。世の中で言う「正解」があったとしても、それに当てはめればいいというものでもないんじゃないか。
おそらく、これは誰もがわかりきっていることで、今さら議論することではないかもしれません。それでも、子育ての悩みが尽きないのは、親の立場よりも以前に、ひとりの人間として「自信」を持てない部分が大きいからなんじゃないかと推測しています。
自信があれば子育ての悩みがすべて解消される……なんてことはありません。子供の年齢によって悩みは変わるし、その深さも違うので、安易に決めつけられることではありません。ですが、自分のなりに考えて実践している子育て法に対して、「これで大丈夫かな?」と不安になる要素が多いほど、親であることの自信も失われてしまうのではないでしょうか。
そのような状況において、正解があると便利です。その正解に向かって自分の行動を変えていけばいいので、子育てにおいて不安になったり思い詰めたりすることが減るかもしれません。
正解があることの簡単さであって、それを良しとするのかは別問題です。なので、親であることの正解を導き出すためには、親がひとりの人間として自信を持てる状態にしておくことが大切なのではないでしょうか。
親になるのに大切なこと
では、親がひとりの人間として自信を持つためには何が大切か。私が考えていることは以下の通りです。
自分のやりたいことをやる
どんなライフスタイルであれ、仕事、家事、子育てで時間を取られ、自分のやりたいことをやる時間を取りづらいことは十分理解しています。
私も痛感していますが、同時に「それであきらめがつくのか?」と言われると話は別です。色々な事情があるにせよ、今はしょうがないと割り切れても、何年か経って振り返ったときは当然ながら状況が違います。
時間は戻せません。あなたは親であり、妻(夫)であり、ひとりの女性(男性)であり、仕事人であり……それ以外にいくつもの役割があります。子供がいるとはいえ、親という役割に押さえつけなくてもいいのではないでしょうか。
自分の行いに自信を持つ
毒親育ちでもそうじゃなくても、自信を持つことは難しいです。ハッキリとした基準があるわけではないし、もし基準があったとしても人によって違います。が、個人的には、自分だけで完結できて、周りの人に迷惑をかけないことなら、どんなに些細でも自信を持っていいんじゃないかと思います。
たとえば、
料理の盛り付けにこだわっている
お出かけをしたときに1万歩歩いても大丈夫
子供がぐずってても落ち着いて対処している
といった具合。傍からはどうでもいいことかもしれないですが、自分にもできることがあるとの認識の積み重ねが自信につながるのではないでしょうか。
自信につながる仕組みを作る
この記事を読んでいる方は、
自分は親らしくないな
親になったけど実感がないな
子供が誇れるような振る舞いをしなくちゃ
など、自分が親であることに対して不安になったり、プレッシャーに感じたりされている方が多めなのかなと想像しています。なので、そういったことを少しでも和らげる工夫もご紹介します。
はじめての子育てで、あなたの置かれている状況について一番の理解者はパートナーなので、理想はパートナーと互いに「親としての務めをがんばってる」と認め合うことです。が、子育ての脇役になりがちで、子育てを他人事ととらえる傾向が強い男性にそれを求めるのは酷だし、女性側もストレスでしかありません。なので、手っ取り早いのは、同じ境遇に置かれているかもしれない友達やママ友と試すか、自分ひとりで行うことです。
ひとりでは不安なら、地域で催されている子育て相談会に参加してみるのがオススメです。色々なタイプのママがいるので、思い切って声をかけてみて交友してみてください。あなたと同じように悩んだり苦しんだりしてきたからこそ、共感できることがたくさんあるのです。
自信はあればいいものでもない
とはいえ、自信を持っていればそれでいい……というわけではありません。
自信を持つことはメリットが多いと思っています。たとえば、
自分の言動を肯定的に受け止められる
自分が取り組んでいることに意欲がわく
など、少しずつでも生きづらさを減らすには効果があるでしょう。毒親育ちをはじめ、自信がないと感じているならなおさらです。
ただ一方で、「自分は大丈夫」と思い込んで、周りの意見に聞く耳を持たない……と、根拠のない自信を持ちすぎて、自分が毒親と似た状態になる可能性はゼロとは言えません。自分が誰かの「毒」にならないようにするためにも、自信のバランスを調整する必要があるのではないでしょうか。
まとめ:自分なりの親像を描こう!
この記事では、
について、毒親育ちママの私の視点で紹介しました。少しでも参考になれば嬉しいです。
どんな人も、いくつもの役割・立場を持って生きています。子育て世代、子育てをしたことがある人は「親」という役割が追加されただけにすぎません。立場上、親には子供を育てるという壮大なミッションがありますが、それにとらわれずにいてもいいんじゃないかなと思います。
このコラムでは、毒親育ちママの私が、子育てや仕事で考えたこと、感じたことをざっくばらんに紹介しています。今回のように、「子育てが不安」「悩みを聞いてほしい」などご相談がありましたら、下記よりご連絡いただけると嬉しいです。
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